ギター奏法の種類・基本解説編

チョーキング

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターには様々な奏法があります。

ギターのリードプレイでは多くのテクニックが開発され発展し、様々な楽曲を華やかに彩ってきました。

今回は、知っておくとよい、一般的な奏法を紹介します。

弦を押さえる左手、弦を弾く右手にそれぞれ様々な奏法の種類が存在するため、それらを左右の手に分けて分類し、解説していきます。

目次

左手のフィンガリングテクニック

ハンマリング・プリング

ハンマリング

通常左手で押さえた弦を右手でピッキングするのですが、同じ弦上で幾つかの音を鳴らす際にピッキングを省略し、左手だけで発音する奏法がハンマリング、プリングです。

左手指で次に鳴らす音を叩いて発音するハンマリング、すでに押さえた指を引っ掛けて外し、それにより発音するプリング、どちらも非常に重要な奏法です。

またこれらを連続して行い、少ないピッキング回数で滑らかに音を繋ぐ奏法を、レガート奏法と呼びます。

JOE SATRIANI(ジョー・サトリアーニ)や、ALLAN HOLDSWORTH(アラン・ホールズワース)が使用することで有名です。

 

タッピング(ライトハンド)

タッピング

また左手だけでなく、右手の指(=ライトハンド)もハンマリングやプリングに使用することで、それまでにないフレージングを展開させることが可能になりました。

EDDIE VAN HALEN(エディー・ヴァン・ヘイレン)のトレードマークとも言える奏法です。

 

スライド・グリッサンド

フレーズの一部で弦を押さえた指を押さえたままスライドさせて、別の音程を発音するのをスライドと呼びます。

また、グリッサンドとは、フレーズの最後で特徴的なニュアンスを出すため、音程をはっきりさせないようにスライドアップorダウンする奏法です。

 

チョーキング(ベンディング)

チョーキング

弦を押さえたまま、その弦を上下どちらかの方向に引っ張ることで音程を変えます。

一般的には高音弦のチョーキングでは上方向に、低音弦のチョーキングでは下方向に引っ張ります。

このチョーキングには様々なヴァリエーションがあり、確実にマスターしたいエレキギター特有の重要な奏法です。

 

右手のピッキングテクニック

オルタネイトピッキング

オルタネイトピッキング

上下に交互にピッキングする、最もオーソドックスな奏法です。

このピッキングを確実にマスターすることで正確なリズムで演奏することが容易になります。

オルタネイトピッキングには様々なヴァリエーション(手首のスナップを利用したピッキングや親指の屈伸を利用したピッキング、ハミングバード奏法など)があります。

 

スウィープピッキング

スウィープピッキング

フランクギャンバレが奏法として体系化したスピードピッキングとも呼ばれる、テクニカルな奏法です。

弦移動の方向が変わるまではピッキングのダウンorアップを連続させるため、弦移動がシンプルになり、オルタネイトピッキングでは弾きにくいフレーズも演奏が可能になります。

ノイズ対策や、正確なリズムで演奏する難易度が上がるため、この奏法を代表するギャンバレのように、スウィープピッキングで弾ききるギタリストは多くはいません。

リードプレイのクライマックスで効果的に使われたりします。

 

ストリングスキッピング

スキッピング

1弦、3弦でフレージングを構成したりと、ある弦をスキップすることで、通常のフレージングより音程差を作ることができます。

スウィープピッキングでも同様の効果を狙えますが、スキッピングの場合、オルタネイトピッキングをキープできるようにフレーズを構成することも可能なので、よりリズムが正確になりやすい特徴があります。

 

ハイブリッドピッキング

チキンピッキング

ピックを持っている指(通常親指と人差し指)以外の指でもピッキングをする奏法です。

これにより、ピックによる弦移動を減らしたり、様々なニュアンスを加えることができます。

チキンピッキングと呼ばれるピック+中指でのカントリー色のあるフレージングから、BRETT GARSED(ブレットガースド)のようなピック+中指、薬指、小指まで駆使する高難易度のテクニックまで様々なスタイルがあります。

 

奏法解説・まとめ

これらの奏法を全て習得しなければならないわけではありません。

自分にあったテクニックを、自分のペースで練習していけば良いのです。

また、上記の一般的なテクニック以外にも、まだまだ多くの奏法やヴァリエーションがあり、その全てをここで解説することはできません。

それらに関しては、あらためて個別で解説します。

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