様々なギターのピッキングフォームのイロハを解説

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターを弾く上にあたって最初に問題となる事の一つである、右手のピッキングフォーム

最も基本となるピッキングは、ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返すオルタネイトピッキングです。

その他にも、同方向に弦移動する場合にダウンアップピッキングを切り替えないスウィープピッキング、ピックを持つ指以外の指でもピッキングを行うハイブリッドピッキングなど、多くの種類のピッキングがあります。

今回は基本となるオルタネイトピッキングのフォームについてを解説していきます。

目次

オルタネイトピッキングについて

 

オルタネイトピッキングとは、ダウンピッキングとアップピッキングを交互に繰り返すピッキングです。

これにより、フレーズをより速く弾く事を可能にしていますが、ダウン時とアップ時で弦にピックが当たる角度が違いすぎるとスムーズにピッキングできません。

特にアップ時にピックが弦に引っかかる人は、ピッキングフォームを見直すと良いでしょう。

 

右手のピッキングフォーム

右手のピッキングフォームには、幾つかの主要なスタイルがあります。

その全てを完全にコントロールできる必要はありませんが、各スタイルについてある程度は知っておくことで、「自分はどのスタイルがやりやすいのか」「自分が好きな音色を出すにはどのスタイルが最適なのか」、ということが分かります。

それでは代表的なピッキングフォームを紹介していきます。

 

手首のスナップを使ったピッキング

 

手首の上下運動によって弦をオルタネイトピッキングするフォームです。

使用するギタリスト例

ポール・ギルバート

メリット

・ピックの角度やピッキングの当たる角度がある程度ラフで、ダウンピッキング、アップピッキングの音量や音質に差が生まれるような状態でも、手首の振りでそれらの角度によるアタックの音量や音質の差をカバーしやすい。

デメリット

・腕の筋力を使って手首を上下させるため、筋持久力が必要になるため、ピッキングに使う筋肉に対して多くの練習量が必要になる。

 

ハミングバードピッキング

 

上腕の回転運動によって弦をオルタネイトピッキングするフォームです。

使用するギタリスト例

エドワード・ヴァン・ヘイレン

メリット

・腕の回転運動でオルタネイトピッキングを行うため、長時間の使用でも疲れにくい。
・スナップを利用したピッキングに比べて、力任せにピッキングをしない方向のテクニックであり、音色に滑らかさが生まれ、スピード感を感じさせる事もできる。

デメリット

・慣れるまでにピッキングフォームが大ぶりになるため、演奏時に使用しない弦のノイズ対策が必要になる。
・リラックスした筋肉の状態を必要とするピッキングであるため、体に無駄な力が入ってしまうような極度の緊張状態を作らないことが必要です。

 

親指の屈伸を利用したピッキング

 

この方法はこれ単独のテクニックというより、この方法を手首のスナップを使用したピッキングやハミングバードに組み合わせる事によって、より細かな動きを調節できるピッキング方法です。

使用するギタリスト例

イングヴェイ・マルムスティーン

メリット

・スナップ利用のピッキングやハミングバードピッキングに比べ腕、手の動きが小さいため、弦をヒットする際に、他の弦からノイズを発生させるリスクが少なくなる。
・ピッキングの軌道が非常にコンパクトな為、結果的に筋持久力を損なわない。

デメリット

・ピッキングの軌道がコンパクトになる分、弦を弾く力(インパクト)も他のピッキングに比べ若干ソフトなタッチになりやすい。

※同時に複数の弦を弾く場合や、ブラッシング、プラッキングなどピッキングの力が必要な音色やタッチでは他のピッキングに移行する場合もあります。

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