クラシックギター・爪を伸ばせない場合はどうする?

クラシックギター 03

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

今回は、クラシックギターを弾く場合に爪を伸ばせない時はどうすればいいかを考えていきます。

 

クラシックギターを演奏する上では、様々なスタイルを使って弦を弾きます。

爪で弾く奏法、指先(の皮膚部分)で弾く奏法、爪と指先の音色をミックスする奏法などです。

指先で弾く場合には問題ありませんが、仕事の関係で爪を伸ばせない時には・・・?

目次

爪を伸ばせない場合

仕事の関係で爪を全く伸ばせない場合、まずは指先で弾く奏法が考えられます。

爪で弾く場合に比べて音の立ち上がりや輪郭は若干弱くなりますが、音の暖かさや丸みは指先の方が得やすいので、わざわざこの奏法を選ぶギタリストもいます。

また、完全に深爪状態にしなくて良いのであれば、指先と爪のミックスした音色も試してみて下さい。

 

クラシックギターの奏法

ギター 壁掛け 01

クラシックギターの奏法についても、ここで簡単に説明しておきます。

クラシックギターには大きな2種類の奏法があり、「アルアイレ」と「アポヤンド」と呼ばれています。

アルアイレ

アルアイレは弦を弾いた指先を、そのまま指を軽く曲げることによって空中で止めます。

軽快でスピーディなフレージングに適した奏法です。

アポヤンド

アポヤンドは弦を弾いた指先を隣接弦で止める動きです。

1弦を弾いた時は2弦に指を当てることによって指先を止めるのですが、この奏法ではアルアイレに比べてより強く暖かな音色が得られます。

爪と指先のバランスを考える

これらの奏法を使い分ける際に、あまりに爪が長いとアルアイレでは問題無く弾けても、アポヤンドで爪に大きなダメージがかかります。

そのため、爪で弾く奏法でもあまり長く爪を伸ばすよりは、ある程度爪と指先のバランスを考えて爪を伸ばすことが多いのです。

そうすることにより、アポヤンドでは指先の皮膚をより重視します。

指先の皮膚と同じくらいに爪を伸ばせるのであれば、爪と指先のミックスされた奏法が最も良いのではないかとも教えられています。

 

つけ爪がおすすめできない理由

爪が伸ばせない場合、様々なタイプのつけ爪が販売されていることに注目するかもしれません。

ファッションネイルのように本来の爪に接着してしまうものもあれば、指先に装着するつけ爪もあります。

しかし、演奏の際に接着してしまうつけ爪は、教室ではあまりおすすめしていません。

本番だけそれを付けるのでは、練習と本番の演奏のフィーリングのギャップが大きくなり過ぎることが一つの理由です。

 

もう一つの理由は、練習の度に手間がかかってしまうことで、練習前にテンションが上がらなくなってしまうことです。

試しに練習前に付け爪を接着して、練習後にそれを剥離剤で剥がす手間を想像してみて下さい。

数日でギブアップしてしまうことが想像できます。

両面テープで固定することもできますが、それでも手間はかかります。

 

フィンガーピックを活用する

フィンガーピック 01

フィンガーピック 02

つけ爪を使うよりは、指先に装着するフィンガーピックの方が格段に現実的です。

最近のものは様々なフィンガーピックが販売されており、フィット感を重視したものもいくつかあります。

是非一度試してみてはどうでしょうか。

 

サムピックを使うやり方

サムピック 01

爪を伸ばせない場合、アコースティックギター用のサムピックを使う手もあります。

普段からピックを使用している方は、ある程度の練習で使えるようになると思います。

ただ、クラシックギタースタイルでクラシック曲を演奏するという観点でみれば、親指以外のピッキングとサムピックの音量や音質バランスを調整することが難しくなります。

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