メタルの定番フレーズを実際に弾いてみよう
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回は、メタル定番と言っていいフレーズを紹介します。
「8分高速ダウンピッキングリフ/16分スピードリフ/ハイブリッドピッキング(ソロ)」を、動画を交えながら紹介していくので、実際にギターを構えながら、それぞれのフレーズのポイントをチェックしてみてください!
目次
8分高速ダウンピッキングリフ
メタルでは定番中の定番と言える、8分高速ダウンピッキングリフから見ていきましょう。
高速ダウンピッキンングを行なう場合、ピッキングが全部ダウンピッキングになります。
そのため、通常のオルタネイトピッキングでの脱力とはコンセプトが異なり、筋力の比重が大きくなります。
ピッキングのフォームやモーションも重要なのですが、まずはテンポに十分対応できるダウンピッキングができるようにするのが、このフレーズを弾くコツです。
それができるようになったら、フレーズに様々なニュアンスを加えていきます。
歯切れいいサウンドを出す秘訣
このメタル定番フレーズでは、6弦のペダルと移動する他の弦の対比を強く出すため、音が重ならないように確実にミュートしてください。
6弦が鳴り続けないようにできれば、歯切れの良いサウンドで演奏できます。
ブリッジミュートだけではなく、左手のミュートを様々に利用します。
左手のミュートも重要
演奏していない時の人指し指をよく観察すると、ミュートに使っていることが分かると思います。
そして、ブリッジミュートを外すタイミングも重要で、この時は右手を瞬間的にあげることによってミュートを外します。
また、ピッキングのアングルも、フレーズのニュアンスに影響を与えます。
メタリックな順アングルでのピッキングではピッキングハーモニクスも加えやすく、ザクザクなサウンドになります。
これと対照的にフラットなピック角度で弦をヒットすると音がクリアーになり、音がタイトになります。
メタルというジャンルに限らず、どちらも重要なニュアンスですので、どちらの方法もマスターしてください。
16分スピードリフ
ネオクラシカルな様式美コード進行を使ったメタル定番フレーズです。
左手のミュートテクニックは8分のフレーズと同じですが、コードチェンジの際にしっかり全ての音を発音できるように気を付けましょう。
コードチェンジ直前の音を弾き切らずに、次のコードの移動してしまいがちなので、この部分だけ重点的に練習することも有効です。
右手の脱力が重要
今回のメタル定番フレーズのポイントは、右手のテクニックです。
連続したピッキングを弾き続ける持久力をキープするためには、ある程度の脱力が必要です。
このフレーズでは、親指人指し指の屈伸を利用したピッキングが特に重要になります。
ただ、これをアクセントなしに弾き続けるとリズムの頭をコントロールできなくなるので、頭の音にアクセントをつけることも意識しましょう。
そうすることでメリハリがつき、演奏が楽になります。
この時だけ指の屈伸に手首の振りを加えるイメージです。
ハイブリッドピッキング(ソロ編)
このフレーズでは、スケールをより速く移動するために使われる定番テクニックを紹介します。
左手のフィンガリング
単純な1弦3音のスケールパターンではストレッチパターンが生まれます。
ポジション移動をうまく組み込むことによってストレッチパターンを避け、フィンガリングをシンプルにできます。
右手のピッキング
このフレーズのピッキングパターンは、完全なオルタネイトではありません。
スナップの瞬発力を利用するためにハンマリングパートとフルピッキングパートを交互に組み合わせることで、なめらかかつハイスピードなフレージングができます。
まずは2本の弦の組み合わせで、このピッキングパターンの感覚をマスターしましょう。
はじめは完全にハンマリング主体の状態でテンポ感を掴んだら、後半の3音にピッキングを加えます。
この場合、フルピッキングに比べてスムーズなニュアンスになります。