【ギター】テンションコードとは?基本的な考え方を覚えておこう

ギター 指の長さ02

ギターのコードワークを考える時に、テンションコードという言葉が出てきます。

基本的なコードの構成音に緊張感を与える役割を持つ音をトッピングするイメージなのですが、やはりある程度の理論的な知識が必要となります。

その全てを一度に網羅することは難しいですが、はじめに知っておくべきテンションコードについての基礎知識を解説していきます。

目次

基本的な3声和音・4声和音

まずはCメジャーキーを使って、ダイアトニックコードを把握しましょう。

基本的な3声和音は以下の通りです。

これは、Cメジャースケールを3度で積んだものです。

3声和音

C
Dmi
Emi
F
G
Ami
Bdim


この7つの3声和音は覚えてしまいましょう。

このそれぞれの3声和音に、さらに3度でもう1声上に積んだものが4声和音になります。

4声和音

Cma7
Dmi7
Emi7
Fma7
G7
Ami7
Bmi7(b5)


テンションを考える時には、まずはこの4声和音のコードを基準に考えます。
(※3声和音にテンションを載せる場合も後から解説します。)

 

ナチュラルテンションとオルタードテンション

上のコードは、Cメジャースケールを元に積み上げました。

基本となるコードに対し、どのようにテンションを載せるのかということを考える場合に、大きく分けて2つのテンションカテゴリーがあることを押さえておきましょう。

2つのテンションカテゴリーは、ナチュラルテンションオルタードテンションです。

 

ナチュラルテンション

ナチュラルテンションは、上のコードにCメジャースケール内の音を積んでいくと考えてください。

そうするとテンションを使用する時は、音名に#もbもつきません。

実際にナチュラルテンションをリストアップすると、以下のようになります。

 

Cmaj7に使用されるナチュラルテンション

9th=D
13th=A
※11thはアボイドノートとなるため、一般的には使いません。

Dmi7に使用されるナチュラルテンション

9th=E
11th=G
※13thはアボイドノートとなるため、一般的には使いません。

Emi7に使用されるナチュラルテンション

11th=A
※9thと13thはアボイドノートとなるため、一般的には使いません。

Fmaj7に使用されるナチュラルテンション

9th=G
#11th=B
13th=D

G7に使用されるナチュラルテンション

9th=A
13th=E
※11thは、コードがsusコードになることから使いません。

Ami7に使用されるナチュラルテンション

9th=B
11th=D

Bmi7(b5)に使用されるナチュラルテンション

11th=E


まずはダイアトニックなコード進行で、今まで紹介したテンションをコードに付け加えてみてください。

それがなぜナイスなサウンドになるのか、またアボイドノートになるのはなぜなのか、などの理論的な知識は別の機会に解説しますが、ここではそのテンションが乗った時のサウンドを実際に鳴らしてみて、響きを覚えてしまいましょう。

 

オルタードテンション

オルタード(変化させられた)テンションをトッピングすることで、コードの響きを不安定にすることができます。

このオルタードテンションは、あるコードに使うことで非常に有効にワークします。

そのコードとは、ドミナントコードです。

 

もともとドミナントコードはコードトーンの構成上不安定な響きを持ち、その不安定な響きが安定感のあるトニックコードに解決することでコード進行に推進力を持たせる役割を持ちます。

その不安定な響きを、さらに不安定にするのです。

ここでは9thと5thをオルタードさせます。

G7のオルタードテンション

b9=Ab
#9=A#
b5=Db(b5を#11と捉えるならC#です)
#5=D#(#5をb13と捉えるならEbです)


ギターは弦の本数の関係上、全てのテンションをオクターブに分けて演奏しづらいので、b5と#11を同じように捉えることがあり、そのことから上のような同音異名の表記ができてしまいますが、厳密にはルートからの距離でb5と#11はオクターブの距離間があります。

これらについても、別の記事で解説していこうと思います。

まずは実際にテンションを乗せた状態のコードを鳴らしてみて、響きを憶えてしまいましょう。

 

3声和音のテンション

3声和音に9thや6thを載せることもあります。

この場合は4声和音に含まれる7thを省略した形になります。

様々なバリエーションがありますが、よく使われるいくつかのテンションを乗せたコードをリストアップしますので、まずはこれらを覚えてしまいましょう。

add9th

メジャーコード、マイナーコードともに頻出のコードです。

Cメジャーキーでは、「Cadd9th」「Dmi add9th」「Fadd9th」「Gadd9th」「Ami add9th」の響きを憶え、実戦で使えるようになっておくといいです。

6th

これもよく使われます。

Cメジャーキーでは「C6」「F6」「G6」と、メジャーコードに乗せるテンションをまずは押さえておきましょう。

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