ストロークの種類とリズム
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターのストロークには様々な種類があります。
ジャンルによっても違えばエレキ、アコースティックギターなど楽器によっても異なります。
今回は楽器の違いに関わらず、一般的に演奏されるいくつかのスタイルの初歩的なストロークのパターンやそのコツ、注意点を説明します。
目次
ストロークの種類
コードストロークの種類(パターン)は、幾つかの角度から大きく分けることができます。
エイトビートといわれるリズムでもジャンルによってストロークパターンに違いをもたらします。
ロックではストローク(ピッキング)に勢いをつけるため、8分音符全てをダウンストロークで演奏したり、ポップスでは同じパターンをオルタネイトストロークで弾いたりもします。
8分音符でも16分音符でも、オルタネイトストロークの時のリズムがダウンストロークとアップストロークで同じ長さの場合を、ストレート(ハネていない)なリズムと言います。
ストレートのリズムは、発音として「タタタタ」などと表されます。
これに対して、ダウンストロークとアップストロークの長さが違うものをシャッフルと呼びます。
通常シャッフルは8分音符での「ハネ」についての言葉として使われることが多いです。
発音として「タッタタッタ」と表されます。
また、16分音符が細かくハネているものも、「ファンク/ヒップホップ/スムーズジャズ」でよく用いられます。
これらのストロークの種類についての概要を理解したら、シンプルな譜面例を用いて実際に一通り演奏してみましょう。
パターン別のリズム
ここでは、先に書いたいくつかの基本的なパターンの練習例を紹介します。
8ビートの基本パターン
譜面例1.
8ビートの基本的なパターンです。
タブ譜のピッキング指示通り、全てダウンストロークで弾くことでロック的な勢いのあるリズムをキープできます。
2.4の表拍にフルコードが配置されていることで、この位置にアクセントを加えることが出来ます。
譜面例2.
譜面例1のオルタネイトストロークパターンです。
同じパターンでもストロークを変えることでニュアンスが違うという事に注目してください。
例1に比べ少しマイルドな印象になります。
また、フルダウンストロークに比べテンポのアップが楽にできるので、力まずに少しずつテンポアップを目指していきましょう。
こちらもアクセントが2、4の表拍に配置されています。
譜面例3.
譜面例4.
アクセントの位置を2、4の表拍ではない位置にずらして配置されています。
このようにアクセントの位置がずらすことで、テンポが変わったり音量が変わったりすることと同様に音楽的な表現の幅を広げることができます。
譜面例3ではダウンストロークのみで、譜面例4ではダウンアップのオルタネイトストロークで演奏してみましょう。
16ビートの基本パターン
譜面例5.
アコースティックギターのバッキングでよく使われる16ビートのパターンです。
16ビートのストロークでは、オルタネイトストロークが確実にできないとリズムのキープが難しくなります。
確実に空ピッキングを意識して、正確なオルタネイトストロークで演奏できるように注意しましょう。
譜面例6.
譜面例5に比べて各拍のアクセント感が強く感じられる16ビートのストロークパターンです。
オルタネイトストロークが崩れないように空ピッキングを意識しましょう。
ある程度慣れたら、2、4拍のアタマのダウンストロークにアクセントを付けてみてください。
この際、リズムが走らないように気をつけてください。
メトロノームやリズムマシンを使用して練習しましょう。
シャッフルの基本的パターン
譜面例7.
ブルース系のバッキングでよく使われるパターンです。
パワーコードの6度を加えたものですが、さらに短7度を加えるパターンもよく使われます。
ここではこのパターンをシャッフルのリズムで演奏します。
「タッタタッタ」とハネたリズムになりますが、ピッキングはオルタネイトピッキングをキープして下さい。
そのため「ダウン/アップ」の長さが変わります。
三連符の2音目を抜いた状態とも説明されます。
譜面例8.
これもブルース系のバッキングでよく使われるパターンです。
アコースティックギターでのバッキングをイメージしているため、1拍目のアタマにベースラインと同じ音であるルートを配置していますが、バンド編成の演奏ではこの音を省いてください。
シャッフルのリズムの裏拍(三連符の3音目)のストロークのタイミングがずれないよう、しっかり意識できるように気を付けて下さい。