音作り中級講座-一歩先行く発展的なテクニック
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターの音作りについて、今回はさらに踏み込んだ中級者向け講座をお届けします。
以前、音量ごとに音作りのセッティングを変えましょうと説明しました。
ここではさらにアンプのサイズやキャラクターにおける音作りのコンセプトを考えてみましょう。
目次
アンプのタイプに応じた音作り
同じ音量でもアンプの特性によって作るサウンドの方向性が変わってきます。
スタックアンプ
ヘッドとキャビネットが独立しているスタックアンプでは、基本的に大音量でアンプから音を出す事を前提にサウンドメイキングをします。
つまり、スタックアンプで良い音を作るためにはスタジオをレンタルして、機材を運び込んで大音量で実際に鳴らすのがベストなのです。
そしてその出た音を聴いては修正していきます。
音量が上がれば、歪みなどのノイズもより聴こえてきます。
そのために、ノイズキラーやノイズゲート系のエフェクターでノイズを抑えたり、電源を昇圧させる事も考慮しなければなりません。
コンボアンプ
コンボアンプの音作りでは、スタックアンプ同様に各アンプのサウンドキャラクターをしっかり把握する事が必要です。
ローランド、マーシャル、フェンダー、メサブギー、ピーヴィーなど各メーカーごとに音作りが変わってきます。
その為に、まず自分が好きな音とはどのようなものなのかをしっかり把握する必要があります。
その為に必要な項目が以下の内容につながってきます。
好きなアーティストの音を再現するには?
自分の好きな音を見つけるにあたって、まずは好きなアーティストの音を再現してみましょう。
インタビューやホームページ、ライブ会場でそのアーティストがどのような機材を使っているのかチェックします。
メーカーとエンドースしているアーティストは、使用機材をしっかりとホームページやインタビューで言っているので、比較的簡単に情報をゲットできると思います。
また、それらの情報が無いアーティストでも、出演するライブハウスのスタッフやヘルプとして会場に潜り込んでしまえば、使用機材についてチェックできます。
そして、その機材を中心にサウンドメイクしていきます。
予算に限りがあれば、楽器店のスタッフや経験者に代替機材についてのアドバイスを受けましょう。
ライブ会場で実際の音をチェック
ベストなのはライブ会場で音の印象や機材情報を、自分の目と耳でチェックする事です。
アルバムなどでは、エンジニアによるミキシング、マスタリング工程で音色の印象が変わってくる事もあるからです。
その分のギャップを考慮に入れつつ、より近いサウンドを目指します。
ただサウンドをコピーするだけでは不十分です。
何人かのアーティストのサウンドをコピーして、それぞれの美味しいところを融合する事が目標だと思ってください。
安価な機材と高価な機材
値段と比例して機能が上昇するエフェクターもあれば、値段があまり関係無く、好きなキャラクターで選べるものもあります。
空間系エフェクター
例えばデジタルディレイやモジュレーション系エフェクターは高機能なものになれば値段も比例してあがりますので、このフィールドではあまりコストカットを考えるのは危険です。
歪み系エフェクター
これに対して、歪みに関しては値段が高いからといって音質が良くなるかというとそうでもありません。
単純に自分の好みで厳選していけばよいのです。
ただノイズの量だけは気をつけてください。
最近の歪み系エフェクターを例に挙げてみましょう。
「SUHRのライオットディストーション」のコピー品である、「JOYOのUS DREAM」や「MOOREのSOLO」は歪みの質はかなり近くまでコピーしていますが、ノイズの処理だけは正規品のクオリティとは格段に変わってしまいます。
同じキャラクターの歪みで選択肢があるなら、ノイズのより少ない方を選びます。
また、ギターやアンプとの相性も合わせて考慮する事が必要です。