ピッキング力強化に適した練習方法
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターのピッキングがうまいとはどのような事を言うのでしょうか。
もちろん速くピッキング出来ることも大切ですが、まずしっかりとリズムに合わせてピッキング出来る事が重要です。
今回は、リズムのチェンジアップや空ピッキングをしっかり意識した「ピッキング能力強化トレーニング」をいくつか紹介します。
目次
チェンジアップ
同じリズムが連続する場合は問題ないのですが、「フレーズの途中でリズムが変わった時にリズムに合わせられなくなる」場合があります。
これは特にギター初心者に見られがちな問題です。
そこで、以下のような練習をしてみて下さい。
譜面例1.
小節ごとにフレーズの細かさが変わっていきます。
4分音符、8分音符、3連符、16分音符とピッキングを変化させます。
その後は逆にフレーズの細かさを段々と大きくしていきます。
1小節ごとにリズムを変えるのが難しく感じる場合は、各音符を弾く小節を始めはさらに長く設定してみましょう。
注意点
より細かいフレーズに変えていく時には、フレーズが走らないように気をつけて下さい。
次に来るスピードアップを意識し過ぎて、フレーズをメトロノームより速く弾いてしまいがちになるのです。
より大きなフレーズに変えていく時は逆にフレーズがもたらないように注意が必要です。
また、3連符はピッキングの細分化(サブディビジョン)そのものが他の偶数系ピッキングと大きく異なるため、慣れるまで時間がかかります。
まずは3連符だけ徹底的に練習してから、それ以外のリズムに合わせることもいいでしょう。
裏拍を意識する
16分音符のフレージングでは休符を意識することで、より正確なピッキングテクニックが身につきます。
以下にいくつかの練習パターンを紹介します。
16分音符で演奏する場合、1拍の中に4音の音が鳴ります。
この中で、特にダウンピッキング部分に空ピッキングがあるリズムでリズムが崩れがちになります。
その部分をピックアップして強化する練習です。
譜面例2.
16分音符4つの3つ目を空ピッキングするパターンです。
4つ目の音をアップピッキングするタイミングが早すぎたり、遅すぎたりしないように気を付けて下さい。
譜面例3.
アタマの16分音符を空ピッキングするパターンです。
ここでは、2つ目の音をピッキングするタイミングが、早すぎたり遅すぎたりしないように気を付けましょう。
また、この場合特に2音目を意識しすぎるあまり、ピッキングが不必要に大きくなったり、振りが大きくなって空振りする場合がよく見られるため、十分注意して下さい。
譜面例4.
ダウンピッキングが全て空ピッキングのパターンです。
一定のリズムでコンスタントにアップピッキングしていくのは、かなり難易度が高いので頑張ってください。
また、アップピッキングの位置を正確にしないと、全体のリズムがハネてしまいます。
ハネる練習ならそれで良いのですが、ハネない状態をキープすることも意識しましょう。