レッスンレポート2
こんにちは、運営スタッフのヒラオです。
先日、ジャズフュージョンギター担当講師である武藤先生のスタジオレコーディングにエキスパートコースを受講中の生徒さんが同行するレッスンにお邪魔してきました。
(生徒さんの希望があり、生徒さんの姿が映らない写真を選んであります。)
今回のレコーディングは、あるアイドルプロダクションに依頼されて制作中の楽曲の中でのソロパートをスタジオでレコーディングする実地レッスンでした。
プロダクションに了承を得て、生徒さんも実際にその譜面や録音部分のバックトラックをレッスン中にあらかじめ受け取っています。
レコーディングを動画で撮影は権利上できないので、写真で実地レッスンのレポートを簡単にしてみます。
目次
レコーディングスタジオ到着!
武藤先生と生徒さんがレコーディングスタジオに到着。
武藤先生とエンジニアのYou Gさん(当スクールのDTMレッスンの講師でもあります)がテキパキとレコーディングの準備。
後で他の楽器とミックスするためのドライトラック(ギターの生音)をレコーディングしながら、武藤先生の好みの音色をその場でモニターできけるようにリファレンス(参考用)音色トラックも同時にレコーディングします。
このリファレンストラックを元にエンジニアのYou G先生が後からドライトラックを加工します。
機材の準備ができたところで、ギターを抜いた音源に合わせて弾きながら演奏のウォーミングアップ開始。
かなりハイテンポな曲のレコーディングなので、ウォーミングアップは入念にされていました。
武藤先生に伺うと、この時間は指先のウォーミングアップだけではなく、ヘッドフォンから聴こえる自分の音色が普段アンプから聴いている音色とどうしても異なるために、聴こえ方になれる時間でもあるそうです。
30分ほどのウォーミングアップ中に、You G先生は他の楽器とのバランスを調整したり、レコーディングトラックの保存先を整理したりしています。
普段から様々なタイプの曲をレコーディングしているコンビでもあるため、雑談したりしながら思ったより和やかな雰囲気です。
後から生徒さんに伺ったら「もっとレコーディングってピリピリとしているものかと思いました。」との事。
それも入念な準備や練習があるからこそのリラックスした雰囲気だったのでしょう。
録音開始
いよいよ録音開始。
演奏は2テイク録音して終了。
拍子抜けするほど短時間で演奏自体は終了しました。
武藤先生の場合、あらかじめ決められたメロディを録音する以外はほとんどすべてアドリブでソロを録音する事が多いそうです。
ゲーム音楽のソロなども数多くレコーディングされていますが、それらもすべてアドリブだそうです。
そうすることで、何回も取り直して新鮮なアプローチがなくなってしまうより、はじめの1、2テイクで決めてしまう方が演奏に勢いがあって、良いテイクがレコーディングできるそうです。
今回の録音では、武藤先生的には1テイク目でオーケーだったそうです。
そこで2テイク目にもう少しラフにコーナーを攻めてみたと言っていました。
レコーディングだからと言ってあまりにカッチリ演奏することを狙うと、変にこじんまりとした大人しい演奏になってしまうので、それを避けるために2テイク目によりラフに演奏することが多いそうです。
また、アイドルがステージで歌うカラオケバージョンと、アルバムに収録するバージョンで違うソロが入っているのも面白いかなということもあり、最終ミックスまで2テイクとも保存しておくと伺いました。
レコーディング終了?
これでレコーディングは終了かと思いましたが、武藤先生が言うにはここからが大切な時間だそうです。
実際に録音したドライトラックをなるべく自分のイメージの音色に近くしていくために、パソコン内のプラグインで音色を加工していきます。
ショートディレイはこんな感じで、ロングディレイはこんな感じで、などいくつかの武藤先生からのリクエストを受けてエンジニアのYou G先生がテキパキと作業していきます。
実際のギターの音色だけではなく、その場でなっている他の楽器とのバランスでかなり聴こえ方の印象が変わっていきました。
生徒さんだけではなく、自分もその変化がはっきりわかりとても興味深かったです。
音色の加工も無事終了、スタジオに入ってちょうど2時間で機材の片付けも終了しました。
「いつもはここでお疲れさんってビール飲んで終了なんだけど、今日は実地レッスンだもんね、帰ってから飲むよ。笑」
そう言って生徒さんと一緒にスタジオを出ました。
武藤先生、You G先生、ありがとうございました。