子供用のエレキギター・どんなものを選べばいい?
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回は、これからエレキギターを始めたい子供のギター選びに関して、いくつかの注意点を解説していきます。
子供用のミニギターやショートスケールギターを購入した方がいいのか、あるいはある程度の年齢なら大人と同じサイズのギターを購入した方がいいのかを判断するガイドラインにして下さい。
目次
子供用ギター選びのポイント
現在は、様々なメーカーから子供用エレキギターが発売されています。
まずは子供用(ミニサイズ)のエレキギターのメリット、デメリットをリストアップしてみます。
メリット
・フルサイズギターよりもサイズが小さく重量も軽いため、エレキギターを保持する負担が少なくなる。
・スケールが短く作られているため、子供の手でも無理なくローフレットから押さえることができる。
単純に、「サイズが小さいことによる弾きやすさ」がメリットになります。
デメリット
・スケールが短く作られているため、正確な音程でチューニングしにくい。
・スケールが短くても、使用する弦はフルサイズのエレキギターと同じものになるため、チューニングが安定しにくい。
・ある程度チューニングを安定させるためには、弦を高くセッティングする必要がある場合が多い。
⇒このことから、フルサイズのエレキギターよりも弦高が高く、ピッチの不安定さが出やすいです。
・エレキギター以外のアクセサリー(ピック、ストラップやケース)にミニサイズのものが極端に少なくなるために、それらと本体とのバランスが取りにくい。
・フルサイズのエレキギターに比べてハイクオリティなモデルがリリースされていない。
※逆に言えば低価格で購入できます。
・一度ミニサイズのエレキギターに慣れてしまうと、フルサイズのエレキギターに持ち替える際に違和感があるので、その時点でギターを弾かなくなる場合もある
これらのメリット、デメリットを考慮した上で、子供用エレキギターの購入を検討することが得策です。
目安と購入場所
小学生からなら、すぐに大人用のフルサイズギターを弾く事をオススメします。
ショッピングモールを中心に展開されているギター教室を持っているような楽器店であれば、子供の教室入会のきっかけにもするために、ある程度のモデルが販売されていることが多いです。
また、店舗での販売と同様に、ネットショップでも購入できます。
時期によってはフェンダーなどの大手メーカーが、キャラクターメーカーとタイアップしてミニサイズのエレキギターを限定販売することもあり、それらのタイミングが合えば、クオリティの高いミニサイズギターを購入することもできます。
代替プラン
ただ、上に挙げたようないくつかのデメリットから、ミニサイズのエレキギターを購入する事はあまりオススメできません。
その代わりに、リアルプレーヤーズスクールでは、いくつかの代替プランを紹介することが多いです。
プラン1
・フルサイズのエレキギターにエクストラライトゲージの弦を張り、チューニングを下げることでテンションを下げる。
(※必要があれば、カポタストを使用することでナット位置を調整する)
小学生位なら、フルサイズのエレキギターで始めた方が将来的に持ち替えずに済むので、子供の負担を減らすことができます。
ただ、テンションの高いセッティングでは押弦が大変なので、チューニングを全音ほど下げます。
さらに2フレットにカポタストすることで、通常のスケールのエレキギターでもショートスケールサイズで演奏可能です。
プラン2
・スタインバーガーなどのヘッドレスギターを使う。
写真のように、スタインバーガーのヘッドレスギターにはヘッドがないため、サイズが小さくてもスケールはフルサイズのエレキギターと同じです。
また、ボディ自体も小ぶりになるため、子供の負担も軽くなります。
スタインバーガーを使う場合も、年齢が小さければダウンチューニングをしてカポタストを使えば、さらに演奏性を上げることができます。