ギターの手入れにポリッシュは不可欠?!手順・ルールを覚えておこう
ギターのボディの手入れでポリッシュを使うことは不可欠ですが、その使い方や使用頻度を間違えると、大切なギターの塗装面を痛めたり、コーティングを曇らせてしまったりします。
ここでは様々なメーカーが推奨するボディの手入れの方法や、ポリッシュを使う際の注意点を紹介します。
一度目を通して参考にしてみてください。
目次
基本的には日用品で手入れすればOK
ギブソンのオフィシャルページでは、このように書かれています。
1.演奏後の汗や湿気などは固く絞った布で水拭きしてから、乾拭きします。
2.この場合、専用のギタークロスではなく、Tシャツや靴下などで充分です。
3.それでも落ちない汚れはスチールウールや歯ブラシなどでソフトにこすります。
このように、日用品で手入れすれば大丈夫です。
さらにボディ表面のツヤを出したい場合はポリッシュを使って磨くのですが、ポリッシュに研磨剤が含まれていないことが大切です。
研磨剤が含まれていた場合、塗装表面を微少ながらも削ってしまうので、透明感のあるコーティングなどは白くくすんでしまいます。
塗装方法で使い分ける
また、マーティンのページでは以下のように書かれています。
コリアーコーティングされているフィニッシュではマーティンのポリッシュを使いますが、サテンフィニッシュのギターでは、たとえ塗装を傷つけないとは言っても、ポリッシュを使わずに柔らかい綿の布で湿拭き、乾拭きをします。
研磨剤の入っていないものを使う
そして、サーやテイラーでも、研磨剤の入っていないカーワックスを使うことを書いています。
サーの場合、フィンガーボードにレモンオイルも使いませんが、BIG BENDSというメーカーのフィンガーボードオイルや、グロスフィニッシュではグロスソースと言われるポリッシュを使っています。
また、フォデラではボディにフェンダーのポリッシュを使っている紹介動画もあります。
まとめ
今まで書いたように、ポリッシュはギターの手入れに不可欠とはいえ、使用頻度や内容物の確認を怠ると、ギターのボディ表面を痛めることにも繋がります。
そのため、以下の点に注意して使いましょう。
1.毎日の演奏後には、基本的に水での湿拭き、乾拭きを行う。
2.汚れがひどい場合には、樹脂製のヘラ(なければクレジットカードやキャッシュカードのヘリで充分です)で優しく擦って汚れを落とす。
3.ポリ系のグロスフィニッシュの場合は、ツヤを出すために研磨剤の入っていないポリッシュやワックスを使う。
サテンフィニッシュやマットフィニッシュの場合は基本的にこれらは使わない。
このように気をつけることで、ギターの塗装面を痛めることなく、安価に手入れをすることができます。
また、クラシック楽器ではポリッシュを使わずに、非常にキメの細かい革を使って表面の手入れをすることが多いです。
キョンセームと言われる鹿の革を使うのですが、ギタークロスと同じコーナーに売っていることが多いので、一度チェックしてみてください。
特に高価な古い楽器では、研磨剤の入った薬品系のポリッシュは使わずにキョンセームでケアします。