ギター初心者に教則本は必要か?

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

多くの初心者がギターを練習する時に、まずは教則本を使って様々な練習方法やテクニック、音楽理論などについての基本的な情報を得ようと考えます。

その事自体に問題があるわけではありませんが、必ずしもその結果として、望んだとおりの方向で答えを見つけたり、効率的に上達できるとは限りません。

今回は、その理由についてを考えていきましょう。

目次

ギター初心者に教則本は必要か?

教則本とは、学校の勉強で使った教科書や参考書のようなものだと考えてください。

学校の勉強では、それらを使って先生が解説してくれます。

ギターの場合でも、上達を見守ってくれる先生や先輩などの上級者が教則本の内容を把握して、その内容についての練習方法を提示してくれたり、方向性についてアドバイスをくれるような状況であれば、教則本を使って練習を効率よくすることも可能です。

ただし、完全な独学のために教則本を題材にするのには限界があります。

 

メリット

基本的なスケールやコードの形、テクニックや曲のリフの一部などが題材となった教則本が数多く販売せれており、それらから様々な情報を得ることができます。

また、自分が動画や音源を見たり聴いたりしただけでは分からないテクニックの解説もされています。

そういう意味では、教則本を読むことで比較的容易に自分の音楽的視野を広げることができる、というメリットがあります。

 

デメリット

しかし、同時にデメリットもあります。

上記の情報を自分で消化して、いつ、どのように自分のプレイで使うのか?

さらに、それらをどのように応用すれば良いのかは、教則本を読むだけではなかなか掴めません。

 

教則本とは、多くの人が必要とする情報の最大公約数です。

つまり、それらをページ順に追って練習しているだけでは、断片的な情報をランダムに覚えていくだけで、本当に自分に必要な練習方法やテクニックを自分で消化することが難しい、というデメリットがあります。

実は、自分にとって不必要な情報もあるかもしれません。

音楽を全ジャンルカバーできるように広く浅く練習することは、裏を返せば全ジャンルについて、薄っぺらな技術と知識しかない、ということになってしまうのです。

 

教則本を参考にする場合の注意点

教則本を使用する際、最も気をつけなくてはいけないことは以下の点です。

教則本に書かれたタブ譜や五線譜の情報は、あくまでも視覚的情報であり、ギター(音楽)を演奏する際に必要になる、細かなニュアンスアーティキュレーションなどの聴覚的情報を、すべては伝えきれません。

この弱点をカバーするために音源が付属していることもありますが、その情報や知識、テクニックを自分の演奏上、いつどのように使えば良いのかというところまで踏み込んで解説するのは、マンツーマンの実技レッスンに比べ限界があります。

そのために、音楽を学ぶ各種スクールや専門学校、音楽大学が存在するといっても良いでしょう。

 

まとめ

教則本はあくまで耳で聴いた音楽をテクニック的、理論的に解説して補足するものであり、それ自体の情報量だけで効率的に上達するのは難しいことだと考えられます。

そのため、教則本を使いたいと思うギター初心者は、その本から得られる断片的な情報や知識を、体系化し実践的に使えるよう、上級者のアドバイスを受けることができる環境を作った上で、より効率的に上達するためのサポートとして使うことができたら理想的です。

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