ギターの握り方についての基礎知識
ギターのネックの握り方についての基本的な知識をここでは紹介します。
クラシカルフォーム、ロックフォームの二つの代表的な握り方がありますが、それぞれに気をつけなければならないポイントをここでおさらいしましょう。
目次
ギターのネックの握り方
ギターのネックの握り方には大きくわけて「クラシカルフォーム」といわれる親指をネック裏に置く握り方と、「ロックフォーム」といわれる親指がネックの上から出ている握り方があります。
そのどちらも状況に応じて役立つ握り方なのですが、それぞれの握り方のポイントをここでは詳しく考えてみましょう。
クラシカルフォームの握り方のポイント
親指をネック裏に置くクラシカルフォームでは、以下のいくつかのポイントに気をつけましょう。
ネック裏のどこに親指を置くか?
ネック裏と言っても、一弦よりの下側から6弦よりの上側まで様々な高さで親指を置く事ができるため、初心者の方ははじめはどこに親指を置けば良いのか迷ってしまいます。
まずはネック裏の真ん中辺り(最もネックが盛り上がっている弧の頂点)に親指を置いてください。
その位置を基準にして、押弦に応じて親指の位置を調整するのです。
例えば、低音弦を弾くときは1弦よりに親指を下げると押さえやすくなります。
ストレッチフレーズなどでも、同様に位置を変えることで左手の押弦が楽になります。
クラシカルフォームのままチョーキングをする場合は、チョーキング時だけ親指を6弦よりに移動させる事で、よりチョーキングしやすくできます。
ネック裏の親指の角度
ネック裏で親指がどのような角度になっているとよいのかという厳密なルールはありませんが、まずは以下の置き方を基準にしてみましょう。
フレット面での人差し指と、小指の真ん中辺りに親指が来るようにしてみてください。
ほんの少し人差し指よりに親指を移動させた方が楽なこともあるので、その場合はそうしてみましょう。
この位置を普段のフォームの基準にします。
そうすると、親指が斜めになり過ぎたり、不自然な角度でネックに当てることはありません。
ロックフォームの握り方のポイント
親指がネック上から出ているこの握り方も、頻繁に多用される握り方です。
コードを押さえるときに様々なメリットがあり、またチョーキング時にも使われます。
今度は、この握り方の注意点を挙げていきます。
ミュートの力加減
5弦ルートのオープンCメジャーコードを押さえてみましょう。
ここで6弦をミュートする際に親指で握りこむフォームが役に立つのですが、あまり強く握り込みすぎると6弦の不要な音を押弦してしまい、その音まで鳴ってしまいます。
ミュート時の力加減をしっかり練習しましょう。
ポジション移動について
ネックを握りこむ力が強すぎると素早くポジション移動ができません。
そこで気をつけることは「手のひら全てで握りこまない」という事です。
握りこむという言葉から力を入れてネックを握るイメージで捉えてしまいますが、どちらかというと、ネックの上から出した親指をネックに引っかけているイメージだと思うと、よりスムーズにポジション移動ができます。
以上の点に気をつけて、両方の握り方をしっかりと習得してください。