ギター・フィンガーピッキング(指でのピッキング)の基本
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターを演奏するとき、ピックを使わずに指を使うことをフィンガーピッキングと言います。
フィンガーピッキングには様々なバリエーションがあり、ピックだけを使用する方法とは違うニュアンスをもったフレージングが出来たり、バッキングでも特有のテクニックがあります。
簡単に紹介しますので是非トライしてみましょう。
目次
フィンガーピッキングとは?
冒頭で説明した通り、弦をピッキングする時にピックを使わずに指先or爪を使ってピッキングするテクニックを総称して、フィンガーピッキングと言います。
クラシックギターやフラメンコなどのように全くピックを使わないスタイルから、ハイブリッドピッキングと呼ばれるような、通常のピックを使いながら余った指でもピッキングをする、という奏法でも利用されています。
ピックだけでは演奏しにくい場合や、フィンガーピッキングに適したシチュエーションもあるので、少しずつ紹介していきます。
フィンガーピッキングの種類:リードギター編
ハイブリッドピッキング
ピックを使った通常のピッキングに加え、ピックを保持していない指もピッキングに使用する奏法全般を指します。
特にリードギターで使用されるテクニックを指す事が多いです。
ハイブリッドピッキングは、エリックジョンソンの「CLIFFS OF DOVER」のソロの一部で使われていることでも有名ですね。
大きく弦をスキップする際、中指でもピッキングする事でピックだけを使用する場合と違うニュアンスを含み、よりハイスピードなフレージングが可能になります。
また、ブレットガースドのようにアルペジオフレーズをスウィープせずにピック、中指、薬指、小指でピッキングする超絶技巧的なギタリストもいます。
チキンピッキング
カントリーなどでよく使用されるテクニックです。
3弦をピックでピッキングしながら、1弦を中指でピッキングするなど、特定のインターバルをキープする事ができ、特定のニュアンスを持ったフレージングが可能となります。
フィンガーピッキングの種類:バッキングギター編
スリーフィンガー
アコースティックギターで頻繁に使用される奏法です。
基本的に右手親指でコードの低音部、人差し指、中指で高音部を一定のリズムで演奏する事でベースラインのモーションとコードアルペジオを同時に演奏します。
親指(またはピック)で低音部を鳴らして、他の指でコードの高音部を同時に鳴らすバリエーションも豊富です。
フォーフィンガー・その他
クラシックギターでは普通なのですが、ピックを保持せずに親指から薬指まで(場合によっては小指まで)を使用するのがフォーフィンガーです。
親指と人差し指でピック+中指、薬指、小指で演奏するギタリストもいます。
ジャズやポップスでは、親指でベースラインを演奏し、他の指でコードを演奏するバッキングスタイルも頻出します。
タック&パティのタックアンドレス、ジョーパスをはじめ、ヴォーカルのバックをギター一本でやってしまう事が出来るので、是非トライしてみましょう。
フィンガーピッキングをするシチュエーション
リードギターの場合は、ピッキングのオルタネイトモーションをキープしないでよい事から、様々なフレージングバリエーションを作る事ができます。
そのため、1つの表現方法として、いつでも自由に使えるようにすると良いと思います。
バッキングギターの場合は、ベースラインとコードの両立が可能になるので、DUOなどの少人数形態で便利です。
また、コードを演奏する際、ピックを使用した場合はピッキングにタイムラグが生じるため、どうしても同時に発音出来ません。
そこで、フィンガーピッキングを利用する事で、ピアノのようにコードの構成音を一度に発音する事ができます。
この点を利用して、ピアノ的なコードバッキングを狙う場合に多用されます。