ギターが上手い、果たしてその定義とはいかに?
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターが上手いとはどういう事なのでしょう。
上手いという事に定義はあるのでしょうか?
今回は、「ギターが上手い」というシンプルな言葉について、少ししっかり考えてみましょう。
目次
上手いギタリストの定義とは?
街のスクールや専門学校など、多くの場所で生徒に出会ってきました。
そこで必ず話題に上がるのは、「上手いギタリストになりたい」という話です。
上手いの定義は一体何なのかということを考えていくと、実はとても重要な要因をいくつも含んでいます。
「速弾きがとても上手い」
・・・それだけでは充分ではなさそうなのは想像出来ると思います。
演奏と会話は全く同じもの
ここで一つのシンプルなヒントを挙げます。
「演奏と会話は全く同じもの」
速く弾くのは、速くしゃべるのと同じです。
意味も無くただ速くしゃべれてもダメですよね。
その状況にフィットした言葉を繋げて、分かりやすく印象的な会話ができる人をイメージしてください。
印象的な会話ができる人
1.声の大きさ
2.会話の流れが分かりやすく、結論がある事
3.必要に応じて速くもゆっくりでも話ができる事
4.ボキャブラリーが豊富である事
5.話題についてしっかりわかっている事
6.人の話しを聞ける事
これらの事をクリアしている人と会話をすれば、会話が弾みますよね。
演奏も同じで、会話を演奏に置き換えると、次のような内容が必要になってきます。
演奏に置き換えた場合
1.その時に必要なボリュームで弾ける事
(※極端に音量が大きすぎたり小さすぎたりしない事)
2.演奏にダイナミクスがあり、緩急や静と動を表現できる事
3.テンポが速くてもスローでも、リズム良く演奏できる事
4.バッキングやソロのフレーズの引き出しが多い事
5.演奏する曲をしっかり把握している事
6.その時のセンタープレーヤーがだれなのか、その人をサポートするタイミングではしっかりサポートでき、自分が主役になるときはとことん主役として活躍できる事。
さらに音色が良い事、自分のカラーを持っている事、オリジナル曲を作れたらより良いのではないでしょうか。
最も重要なこと
そして何よりも重要な事は、どのようなスタイルであれ、他の人とのアンサンブルで音楽を創り出そうとする場合、最も重要なファクターの一つはリズムだと思います。
リズムを訓練していなければ、ソロのフレーズもバッキングも、他の人の演奏を邪魔するだけのノイズになってしまいます。
また、音楽のスタイルには、それぞれ独特なニュアンスがあります。
ジャストタイムで演奏するだけでなく、ジャストタイムの少し前、あるいは少し後ろで演奏するようなタイム感を習得できれば、その音楽のフィールをより良く表現できるのではないでしょうか。
逆に、ジャストタイムだけを狙って練習すればするほど、打ち込みの演奏のように無機質になっていきます。
これらの事を意識して演奏・練習すれば、ただうるさいだけ・速いだけのギタリストから、一段上のギタリストを目指せるのではないでしょうか?