エピフォンのレスポールについて考察してみる
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
レスポールを欲しいと思って楽器店に向かうと、ギブソンのレスポールと同じかそれ以上に並んでいるのがエピフォンのレスポールです。
今回はコストパフォーマンスを超えたエピフォンの良さや、ギブソンとの違いを考えてみましょう。
エピフォンにはエピフォンの良さがあるのではないでしょうか。
目次
エピフォンについて
もともと100年以上もの歴史をもつ楽器メーカーだったエピフォンは1950年代にギブソンに買収されました。
その後1970年代に日本に生産拠点を移し、1980年代にはアジア諸国で生産をスタートさせています。
その結果、現在ではギブソン社レスポールの廉価版モデルのような立ち位置で捉えられるようになりました。
ギブソン社レスポールが20万円台から100万円を超えるようなプレミアムモデルといった、様々なラインナップでリリースされている事に対して、エピフォンレスポールは数万円からラインナップされています。
定価がギブソン社レスポールに比べて安く設定されているために、クオリティも低くなっているのかというと、実はそうでもありません。
音質や演奏性
新品のギターでもアタリハズレというクオリティ差がありますので、楽器店で試奏してうまく選ぶことができれば、レコーディングで使用しても全く問題ないレベルのものを見つけることができます。
また、場合によっては廉価版生産国のモデルのアタリが、本家のクオリティを超えることもあります。
一例では、同様にギブソンに買収されたスタインバーガーでも見られます。
本国生産モデルならロークオリティなセッティングでも数十万円、韓国生産のSPIRITなら四万円前後なのですが、その値段でも初期生産ロットの非常にハイクオリティなものを探し出せるのです。
ただ、そのためには同じSPIRITを何台も購入しては売却する手間もかかります。
そういう意味では、本家レスポールに比べ安価に購入できるエピフォンレスポールを何本も試奏して、ハイクオリティなモデルを探し出すのも、非常に面白いチャレンジと考えても良いと思います。
本家との違い
先述した通り、演奏性や音質のクオリティ差の違いは試奏する数でカバーはできても、ロゴやヘッドデザインは違います。
それは最終的には好みになるところです。
高価なギブソンというブランドネームにこだわり、廉価版としてエピフォンを批判する人は、アマチュアのギタリストに多い気もします。
価格やブランドネームはどうでもいい
仕事で楽器を使っているプロミュージシャンの方は、楽器のブランドネームや価格より実際の演奏性や音質を重視しています。
良い楽器なら、価格やブランドネームなどはどうでもいいのです。
もちろん価格帯が上がるに従ってハズレは少なくなっていきますが、同じ演奏性と音質ならばネームにこだわらずに安価な方をチョイスし、その差額を他の機材に回していくことも考えても良いのではないでしょうか。
もう一度言いますが、楽器は価格やブランドネームではありません。
自分が気に入った楽器を、とことん弾き込んでいけば良いと思います。
そして楽器ではなく、演奏で勝負していけば良いのです。