ギターのエフェクター、正しい繋ぎ方・順番は?

エフェクター 繋ぎ方 03

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

エレキギターをアンプに繋げて音を出す際、エレキギターとアンプの間にエフェクターを繋ぐ事で様々な音色変化の効果をもたらす事が出来ます。

エフェクターの繋ぎ方には大別して直列、並列の2種類がありますが、今回はそれぞれの繋ぎ方順番を解説していきます。

目次

直列での繋ぎ方・順番

それでは代表的なエフェクターを直列で繋ぐ順番から解説していきます。

ここで言う代表的なエフェクターとは「歪み系/モジュレーション系/空間系」のエフェクターです。

 

まず最初に、歪み系(オーバードライブ/ディストーション/ファズ等)エフェクターをギターの次に繋ぎます。

歪み系エフェクターの次はモジュレーション系(コーラス/フランジャー/フェイザー/ピッチシフター等)エフェクターを繋ぎましょう。

モジュレーション系の次に、空間系(ディレイ/リヴァーブ等)エフェクターを繋いで、そこからアンプに繋ぎます。

 

この3つの系統のエフェクターの順番は、ある程度守るのがベターです。

その理由に関しては、次の項目で詳しく説明します。

エフェクター 繋ぎ方 01

 

順番を守る理由とは?

歪みの次にモジュレーション系を繋ぐ事で、不必要な音の濁りを避けることができます。

もしモジュレーション系の後ろに歪み系エフェクターを持ってくると、セオリー通りの繋ぎ方に比べて少し音が汚く濁ったり、音の輪郭が損なわれる事があります。

実際に試して見ると分かりやすいので、一度試してみるといいでしょう。

 

歪み系と空間系エフェクターの繋ぎ方の順番については、よりわかりやすい違いがあります。

歪み系サウンドとクリーン系サウンドをエフェクターで切り替える場合、歪み系の前に空間系エフェクターが繋げてあると、切り替えたいフレーズの前のディレイ音まで変わってしまうため、不自然な音色切り替えになります。

そうなると、切り替えたいフレーズでピンポイントに切り替える事が出来ません。

これらの理由から、歪み系、モジュレーション系、空間系エフェクターの順番がある程度決まってきます。

 

それ以外のエフェクターの繋ぎ方

エフェクター 繋ぎ方 04

ワウや、ボリュームペダルなどは、各自の使用目的や好みで位置を決めます。

ワウ

ワウは歪みの前後で音色が大きく変わるため、実際に試してみて好みの音色になる位置に配置してみましょう。

ボリュームペダル

ボリュームペダルは歪み系エフェクターの前に配置すれば歪み具合を調節するゲインコントローラーになります。

また、全部のエフェクターの後ろに配置すれば単純な音量調節として使えます。

さらに、空間系エフェクターの前に配置すればバイオリン奏法に効果的です。

これらの理由から、1つのエフェクターボードに複数のボリュームペダルを配置するギタリストもいます。

 

繋ぎ方の順番に絶対的なルールはない

最後になりますが、実はエフェクターの接続順序に絶対的なルールはありません。

自分がこの順序の方が好きだと思ったら、その順番で繋げればいいのです。

その結果、他の人と違う面白い音色を見つける事が出来るかもしれません。

そして、それがプレイヤーとしてのオリジナリティに繋がっていくこともあるでしょう。

 

並列の繋ぎ方

エフェクターを直列で順番に繋いでいくと、元の音に比べて音の芯が痩せていく事があります。

それを防ぐため、エフェクターのオフ時に信号がエフェクター回路を通らないようにして、音質劣化を防ぐトゥルーバイパスのエフェクターも増えてきました。

 

昔のエフェクターではトゥルーバイパスが採用されていないために、それらのエフェクターを多用しながら直列繋ぎを避けたい場合に、並列でエフェクターを繋ぐことができる機材があります。

エフェクター 繋ぎ方 02

それがループスイッチャーというもので、特定のエフェクターを使わない時に信号をそのエフェクターに送らず、直接次のエフェクターに送れるようにするシステムです。

これを使用すれば、エフェクターを使わない時に余分な音痩せを防ぐ事ができます。

また、アンプの回路の中で直列、並列を使い分けるシステムもあります。

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