クラシックギター・初心者の練習方法を徹底解説
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回は、クラシックギターの初心者向け練習方法を紹介していきます。
基本的にはクラシックギターに関わらず、ギター初心者の独習・独学はおすすめしません。
大切な演奏のフォームや重要な発音のテクニックを目の前で見て習わずに、変なクセが付いてしまうリスクが高いからです。
目次
はじめに
ここで紹介する練習方法は、クラシックギターの教則本を代表する「カルカッシ教則本」からの練習方法を、さらに噛み砕いたものになります。
将来的には、是非このカルカッシ教則本にトライしてみてください。
右手の練習方法
まずは右手のウォームアップ的な練習方法を紹介します。
はじめに右手の指の表し方を覚えてしまいましょう。
指 | 表記 |
---|---|
親指 | p |
人差し指 | i |
中指 | m |
薬指 | a |
小指 | ch |
このように表します。
アルアイレとアポヤンド
右手の代表的な奏法が2種類あります。
アルアイレとアポヤンドです。
アルアイレとは、ピッキングした指がそのまま空中(手の平の方向)にリリースされる奏法です。
アポヤンドとは、ピッキングした指が次の弦で止まる奏法です。
1弦をピッキングした場合、そのピッキングした指が2弦に当たり止まります。
このアポヤンドとアルアイレの両方のテクニックを、1・2・3弦で下記のピッキング順で練習してみましょう。
2音グループのピッキング
【パターン1】
i m i m i m i m i m・・・
【パターン2】
m i m i m i m i m i・・・
【パターン3】
i a i a i a i a i a i a・・・
【パターン4】
a i a i a i a i a i a i・・・
3音グループのピッキング
【パターン1】
i m a i m a i m a・・・
【パターン2】
i a m i a m i a m・・・
4音グループのピッキング
【パターン1】
i m a m i m a m・・・
ポイント
これらのピッキングが、均一な音量・音質になるように満遍なく練習してください。
はじめはメトロノームなしで、のんびりとゆっくりしっかりと発音できるように練習します。
なめらかなモーションで弾けるようになったら、メトロノームを取り入れて下さい。
個人差はありますが、50-60のテンポでメトロノームのクリックに対して各1音ずつ(四分音符)、慣れてきたらメトロノームのクリックに対して2音ずつ(八分音符)で弾き続けられるようにしましょう。
リズムが狂わないように弾き続けられたらテンポをアップします。
徐々にテンポをアップして、最終的には120-150程度のテンポを無理なくキープできるようにしましょう。
左手の練習方法
左手は下記のように表記します。
指 | 表記 |
---|---|
人差し指 | 1 |
中指 | 2 |
薬指 | 3 |
小指 | 4 |
※親指はフィンガーボードを押さえるためにはほとんど使用しませんが、アコースティックギターなどでは親指を0で表すこともあります。
まずは右手でピッキングしません。
左手を順番にフィンガーボードに置くことから始めましょう。
1 2 3 4 ~
1 2 4 3 ~
1 3 2 4 ~
1 3 4 2 ~
この種の練習パターンは書き始めるとキリがないので、独自の運指練習方法をリストアップしてもいいかもしれません。
両手のコンビネーション
上記の右手のピッキング練習と、左手のフィンガリングの練習を組み合わせれば、様々な練習パターンが作り出せます。
はじめはメトロノームなしで、スムーズに弾けるようになったらメトロノームを使用して、正確なリズムを練習してください。
今回挙げたようなウォームアップ練習も、全て正しいフォームで行わなければ意味がありませんし、変な演奏フォームのクセがついてしまうという意味では逆効果になります。
そのためにも、初心者の方は是非経験者のレッスンを受けて下さい。