初心者用ギターの価格が抑えられている理由
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
初心者用ギターは現在では新品で数千円で購入できます。
ハイクラスなギターでは100万円を超えるものもあるようなマーケットで、驚くほどの低価格です。
今回は、この低価格がどのようなところから来るのか、以前書いた視点と少し違う位置から考えてみましょう。
目次
生産国・原材料調達国
他の様々な製品同様、より安い労働力の国に工場を持つことで、初心者ギターの生産コストを下げる事ができます。
単純に時給が1000円の労働力より、時給が100円の労働力の方がより安く生産できるのです。
また、同じ木材でもより安価な国から購入する事で、価格を抑えることができます。
あるいは、商品としては使えない端材を貼り合わせたり繋げる事で、調達費用を徹底的に下げるメーカーもあります。
ギター本体は、塗装してしまえば木材がどのように使われているか素人目には分かりません。
しかし、木材の保管状況が劣悪だったりすると、購入後に木材が湿度変化で大きく変形します。
その結果塗装が割れたり、ネックなら大幅に反ったりする事もあります。
ネットショップでの販売
現在ではインターネットの普及により、実際の販売店を持たずにネット注文を受けるというやり方も販売方法のひとつです。
こうする事で、ショップ店員での人件費や店舗の経費がかかりません。
また、独自の輸入ルートをもつ業者の場合、注文を受けてから国外工場にに発注して直接購入者に発送することで、在庫管理のコストも削減できます。
この場合の大きなデメリットは、試奏ができないこと、商品が届くまで数週間かかること、販売業者を介して海外の工場から購入するため、不良品があった場合のクレーム対応に時間がかかることです。
ケースのコストダウン
パーツやセッティングで価格を抑えることに関しては以前の記事で詳しく書きましたが、ギター本体だけでなく、ケースもロークオリティ化を図り徹底的に価格を抑えています。
ネットショップやオークションストアで検索すると、数多くの安価なソフトケースがヒットします。
物によっては、1000円以下の価格で買えるものもあります。
ハイクオリティなケースが数万円もする事を考えると、非常に価格を抑えやすいパーツです。
もちろん、耐久性や保護性はハイクオリティなケースとは比較にならない事がほとんどです。
これらの事を要因にして、徹底的に価格が抑えられたギターを購入する事になるので、ある程度のリスクは考えた上で購入を検討するのが良いと思います。