アルバム流通(ディストリビューション)その2

前回の記事では、現在の国内での音源販売状況を考えるとデジタル音源制作だけでなく、フィジカル音源を制作することのメリットがまだ大きいということを書きました。
フィジカル音源を制作するとして、次はどのように販売を考えれば良いのかを説明します。

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フィジカル音源を販売する一番手っ取り早い方法

フィジカル音源を販売する一番手っ取り早い方法が直接販売です。
アーティストが制作した音源をライブ会場やホームページで販売するので、レコード店などで販売する場合に起こる中間業者のマージンがありません。
そのためアーティストの取り分は一番大きいです。
すでに十分な知名度があり、アルバムを作ったとネットやライブで告知するだけで直接購入してくれるファンが沢山いるなら、この販売方法が良さそうです。ただ発送業務を全て自分で行わなければならないので販売数が多ければ多いほど作業が多くなります。

もう一つの販売方法としてディストリビュートレーベルを通すというやり方があります。
これはディストリビュートレーベル(以下レーベル)と販売契約を結び、プレスした音源を全国の大手レコード店やネットショップに卸してもらうという方法です。
制作したアーティストの取り分は直接販売に比べて減りますが、それでも直接販売では得られない多くのメリットが考えられます。

レーベルを通した販売のメリット

ここでレーベルを通した販売のメリットを幾つかリストアップしてみます。

  1. タワーレコード、ディスクユニオン他多くのレコード店にアルバムを並べることができる。
    通常全国のレコード店に音源を並べるためにはアーティストが直接お店に並べてほしいと言っても並べることができません。レーベルから卸してもらうことが必要です。そして各レコード店で販売促進の展開や試聴機展開につながります。
  2. 雑誌やネットなどのレビュアーに対してプロモーションをかけてもらえる。
    レーベルがレビュアーにつなげてくれれば、自分のカバーできない範囲まで音源を広げてもらえます。またその雑誌やネット記事を見て興味を持ってくれる人が増える可能性も大きいです。
  3. 自分のことを知っているオーディエンス以外の人に音源を聴いてもらうチャンスが増える。
    自分の音楽をすでに知っている人以外にレーベルを通して自分の音楽リリースを伝えることができます。
  4. 発送業務を任せることができる。
    直接販売で多くのアルバムを自力で発送する労力を減らせることで、音楽制作の時間を確保できます。

これら以外にも多くのメリットがありますが、今回はメリットを紹介するのはこのあたりまでにして、フィジカル音源をレーベルから流通してもらう流れで進めていきます。

多くのメリットがあるレーベルからの流通ですが、まずレーベルと販売契約を結ぶことが必要です。

契約形体の充分な検討

ディストリビュートレーベルにも様々な契約形体があるので、どのようなレーベルに音源をとりあつかってもらうか充分検討する必要があります。

  1. 契約時に年間取扱料金が発生するレーベルもある
    販売契約を結ぶ際、自分が流通販売分の何%を受け取るのかはもちろん重要ですが、それ以外に流通契約を結ぶことに対して年間取扱料金が発生するレーベルもあります。この点もはじめにしっかり確認しましょう。年間取扱料金が発生する代わりにプロモーション力が強いレーベル、音源審査ハードルの低いレーベルなど様々です。
  2. 自分の音楽を扱ってくれるのにフィットしたレーベルか。
  3. 雑誌やネットでのプロモーションに力を注いでくれるか。
  4. レコード店に並べるために動いてくれるか。

3、4、などの項目で単に年間契約料金だけ支払ってもプロモーションに力を注いでくれなければその先の展開が難しいと思います。
これらを考慮して契約を考えなければなりません。

次回は実際にレーベルに音源を持ち込むために必要な準備を説明したいと思います。

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