音叉を使ったギターのチューニング方法
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回は音叉を使ったギターのチューニング方法を解説していきます。
音叉とはY字状の金属製の調音器具です。
音叉を使う場合は自分の耳で各弦をチューニングしていくため、チューニング時以外でも役に立つ耳の良さ(聴力)を鍛えることもできます。
目次
音叉の持ち方
音叉を叩くと一定の周波数の音(ギターでいう5弦Aの音)が出ます。
その音と楽器の音を合わせるのですが、まず音叉の持ち方に気をつけましょう。
Y字状の金属のV部分を持つと音がすぐに消えてしまうため、根本のI字状の部分を持ちましょう。
音叉の使い方
音叉を膝やテーブルの角などを軽く叩いてみるとチューニング用の基準音がなります。
ただしそのままその音を聴くには音が小さいので、いくつかの方法でその音を大きく聴こえるようにします。
使い方1.
I字状の先端の球状部分を耳付近にあてます。
骨伝導により大きな音が聴こえるので、その音を聴きながらギターの5弦の音を音叉の音に合わせます。
使い方2.
空洞のあるクラシックギターや、エレアコなどではボディに音叉の球状部分をあてます。
ボディで増幅された音が出るので、その音にギターの5弦の音をあわせます。
使い方3.
人によっては歯でくわえてしまうことで、よりしっかりした基準音を聴く人もいます。
ピアノの調律師の方には奥歯でくわえて基準音を聴きながら調律する方もいます。
ただ、その振動が苦手な人もいますので向き不向きのある方法です。
使い方4.
エレキギターの場合は音叉をピックアップ付近に近づけていくとその振動をピックアップが拾うことができるため、その音とギターの5弦の音を合わせることも可能です。
使い方の補足
音叉は基準になる音が一種類だけなります。
そのため、ギターの5弦を調音した後は、他の弦を5弦に合わせてチューニングすることが必要になります。
その方法はチューナーを使わないチューニング方法を参照ください。
耳だけでのチューニング方法はこちら⇒耳だけでギターをチューニングする方法
チューニング時の注意点
最後に音叉でチューニングを行う上でのいくつかの注意点を解説します。
音叉で発生する音ははじめから決まっています。
ギターの音叉ではA=440ヘルツの物が一般的ですが、ピアノや管楽器との演奏ではA=442ヘルツにチューニングすることも多々あるので、共演者のチューニングピッチをあらかじめ確認することが必要です。
特にピアノは調律師があらかじめ調律することから演奏前に瞬時にチューニングを変更することができないので、ピアノのピッチに合わせることが必要です。