ギターのトーンポットごとの特徴や違いを教えて下さい
ギターのトーンポットには、求める音質や演奏性によっていくつかの種類を使い分けます。
今回は、あまり堅苦しく難しい解説は省いて、初心者の方でも分かりやすいように違いを紹介しますので、一度自分のギターのトーンポットについて知ってみてはいかがでしょうか。
目次
ポットのカーブについて
ポットは回すことによって抵抗値を変化させ、それによって音色やボリュームをコントロールします。
ポットのカーブについては、ボリュームの変化で考えると分かりやすいので、今回はそちらを例に取りましょう。
ギターに使われるポットのカーブには大きく分けてAカーブ、Bカーブと言われるものがあります。
詳しい数値はここでは説明しませんが、Aカーブではポットを回した時にボリュームが変化する変わり方がスムーズに聴こえます。
これに対してBカーブのポットでは、回す位置でいうとボリューム0から4辺りでは急激に変化して、それ以降はとても微妙な違いに感じられます。
このことから、ほとんどの場合でスムーズな変化を感じられるAカーブが使われるのですが、中には例外もあります。
繊細なコントロールと急激な音質変化
回し始めに急激に音量が変化するBカーブを使うと、ギターでのバイオリン奏法を行う事が楽になります。
(※バイオリン奏法とは、ボリュームゼロでピッキングして、アタックを出さず、そのあとボリュームを上げることでバイオリンのようなフワーっとしたフレージングをするテクニックです)
手元のポットでバイオリン奏法を行いたい場合は、一度トライしてみるのも良いでしょう。
ただ、繊細なボリュームコントロールをBカーブのポットで行うことは、かなりの慣れが必要になります。
トーンコントロールについても同じで、繊細なコントロールを行いたい人はAカーブを、わずかな動きで急激な音質変化を望む人はBカーブをトライしてみましょう。
抵抗値について
ポットの抵抗値が高ければ、トレブル(高音域)がより前面に出てきこえます。
テレキャスターなどトレブルに比重を置いた音色を得るためには、1Mオームのものが使われる事が多いです。
これに対して、シングルコイルのパキパキとした高音域を抑えるためには、250Kオームのものが使われます。
また、ハムバッカーではその中間の500Kオームが使われています。
注意しなくてはならないのはピックアップを交換する時です。
ハムバッカーからシングルコイルピックアップへ、またはその逆に交換する時には、ポットの抵抗値も考えつつポットの交換もすることで、よりフィットした音色を得る事ができます。