手首の回転を利用したピッキングスタイル
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターのピッキングスタイルの一つとして、手首(または肘から手首)を回転させるモーションでピッキングするものがあります。
コードストロークやファンクのカッティングなどにも利用されますが、ここではソロイングテクニックとしてのモーションを考察しましょう。
一般的にハミングバードピッキングと言われるピッキングです。
目次
手首の回転を利用するピッキング
エディヴァンヘイレンの使用で非常に有名なテクニックです。
手首の上下運動でピッキングするテクニックとは異なり、肘から手首までの回転運動をピックに伝えることで非常に特徴的なタッチのオルタネイトピッキングを行うことができます。
ハミングバードの特徴
一定の角度で固定したピックを手首の回転運動で弦に当てていくイメージです。
リラックスした状態でピックをホールドしなければ、弦に当たるピックがその回転運動自体を妨げてしまいます。
この理由から比較的軽くホールドされたピックでスムーズにピッキングすることで音質に特徴を与えます。
ゴリゴリなピッキングタッチではなく、軽快なタッチになります。
トリルライクなフレージング向き
エディがハミングバードピッキングを使用する状況もそうなのですが、ストップアンドゴーを繰り返す細かなリズミックアレンジをピックで表現することにはあまり向いていません。
逆に上記譜面例のように、一定の音数をスピーディーにトリルライクに発音していくフレージングに向いています。
不向きなフレーズ
均一のリズムでスピーディーに弾くことに適したテクニックなので、跳ねた16分音符を連続して弾くリズムスタイルではあまり用いられませんが、跳ねた16分音符の代わりに6連符を放り込むことによりフレージングすることは可能です。
フレーズ例1.
フレーズ例2.
フレーズ例1.(ストリングスキッピング系)や、フレーズ例2.(インターバルを利用した弦移動の激しいフレーズ)のようなフレーズでは、基本的に他のオルタネイトピッキングを用いることになります。
まとめ
ハミングバードピッキング(手首の回転運動)だけに固執してフレージングするプレイヤーをあまり一般的ではなく、様々なオルタネイトピッキングスタイルを使う中で、状況に応じて使用することが多いと言えます。