ギター・タイプ別におすすめの弦をピックアップ
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回はギターのタイプ別に、代表的なおすすめの弦を紹介します。
もちろん個人の好みやこだわりがあって当然ですが、ここでは入手しやすさやコストも考えて、最小限の紹介にしてあります。
ギター初心者の方は、一度ここに紹介されている弦を一通り試してみてはどうでしょうか?
目次
エレキギター
アーニーボール、ダダリオは楽器店に行けば必ず置いてあるような代表的な弦です。
両メーカーとも様々なゲージやサウンドキャラクターのバリエーションがありますが、最も一般的なものとしては以下の二つです。
★アーニーボール:スーパースリンキー (.009-.042)
★ダダリオ:ニッケルワウンド EXL120(.009-.042)
どちらも同ゲージながら、サウンドキャラクターは少し違いがあります。
アーニーボール
ダダリオに比べてアーニーボールの方がブライト(明るい)でエッジの効いたジャキっとした感じです。
エッジを生かした「ロック/メタル」なら、アーニーボールがフィットしやすく感じます。
ダダリオ
アーニーボールに比べてエッジより音の太さが感じられるのはダダリオです。
ブルースやジャズフュージョン系のオーバードライブサウンドでのフィット感がより強く感じられます。
ここから先は好みの問題なので、一度は両メーカーとも試してみてください。
弦の包装方法
初心者の場合、サウンドキャラクター以外の点でネックになるのが包装の方法です。
ダダリオは6本セットで一つのビニール袋に入っています。
アーニーボールは1本ずつ個包装になっているため、1本だけ弦が切れた場合に交換しやすくなっています。
ダダリオの場合は包装を破ってしまうと、未使用弦の劣化を心配するミュージシャンも時々います。
また、初心者でまだピッキングコントロールが上手くできない時期には、高音弦がよく切れたりします。
その段階では、アーニーボールの弦の方が個別に弦交換しやすいのでおすすめとも言えます。
エリクサー
コーティング弦と言われる弦もあります。
これは金属の弦の表面を樹脂でコーティングしてあるため、弦が錆びにくく長寿命でフィンガーノイズが出にくい、といったメリットがあります。
長寿命な代わりに高価なので、コストランニングは一長一短です。
演奏時の感覚が独特なので好みが分かれますが、一度はトライしてみるのも良いでしょう。
左手の演奏感覚だけでなく、右手のピッキングのタッチも変わります。
また、コーティングしてある樹脂はピッキングで徐々に剥がれてくるので、樹脂粉の汚れも発生します。
ギターの所有数が多く、メンテナンスに時間をかけられない人にはおすすめです。
クラシックギター
ギター初心者向けによく紹介している弦は、以下の二種類です。
★オーガスチン:クラシックギター弦 レッドセット
★ダダリオ:クラシックギター弦 プロアルテ EJ45
どちらもレギュラーテンションなので、演奏時の感覚的には平均的な感触になります。
基本的にはメーカーから出荷される時にはレギュラーテンション弦が張られている場合が多いので、初めて弦交換する際にも違和感があまり感じられません。
楽器店で確実にゲットできるのはオーガスチンのレッドセットですが、ダダリオの方が巻き弦の感触が好みに合うという理由で、これを使い続けるミュージシャンもいます。
当スクールのインストラクターである武藤氏は、ダダリオを使っています。
アコースティックギター
初心者向けには以下の弦をおすすめしています。
マーチン:アコースティックギター弦 M-140
大雑把に分けると、アコースティックギター弦には「80/20ブロンズ」と「フォスファーブロンズ」があり、それぞれのキャラクターから好みが分かれます。
フォスファーブロンズの方が高音がきらびやかなイメージで、「80/20ブロンズ」の方が中音域よりになっています。
M-140と同ゲージのフォスファーブロンズ弦である、M-2100と比較してみると良いでしょう。