ギターインスト・まずは簡単な曲に挑戦してみよう
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
今回は、ギターが主役のインスト曲にトライしてみましょう。
普段ヴォーカルバンドでギターを弾いている時にはあまり考えないような事に気がつくことも多く、非常にためになります。
今回は初心者の方でも楽しめるように、難易度のあまり高くない曲を中心に紹介します。
簡単とは言っても油断大敵、幾つかのチェックポイントを確実にクリアーしましょう。
目次
TOP GUN ANTHEM(STEVE STEVENS)
様々なバンドやプロジェクトのアルバムでギタープレイを残している、スティーブスティーブンスがギターを弾いています。
トムクルーズ主演で大ヒットした映画、「トップガン」に使用された曲です。
スティーブスティーブンスはテクニシャンとして有名なのですが、この曲ではメロディーをしっかり歌い上げ、非常に完成度の高いプレイをしています。
ロングトーン時のニュアンスのつけ方に注意して聴いてみてください。
ヴィヴラートやハーモニクス、アーミングやスクラッチを駆使して何回も登場するメロディを、非常に表情豊かに歌い上げています。
曲中のソロでは、オーソドックスなロックギターのテクニックから派手なタッピングまで駆使していますが、まずはシンプルに思えるメロディーのニュアンスを完璧にコピーするだけでも一苦労だと思います。
また、ソロの最後にディレイエフェクトをかけてメロディに戻るテクニックは、その後の様々なギタリストに影響を与えました。
デスメタルバンド「DISINCARNATE」のギタリスト、ジェイムズマーフィーのソロプレイでもその影響が大きく見られます。
Summer Song(Joe Satriani)
ギターインストの大ヒットアルバム「SURFING WITH THE ALIEN」以来、数多くの名作アルバムをリリースしたジョーサトリアーニの代表作の一つ、「EXTREMIST」に収録されている曲です。
メロディにかけられたワウの効果や頻繁に登場するハーモニクス、ソロのフレージング展開などのジョーサトリアーニのエッセンスが、コンパクトかつキャッチーにまとめあげられています。
同じメロディをオクターブを変えて演奏されている箇所、左右にパンされたディレイエフェクトなど、シンプルなメロディながら実はかなり周到にアレンジされています。
ソロではキーチェンジも行われていますが、セクションごとにはワンキーなので、ジャズフュージョン的な難易度は思ったほど高くはありません。
是非ソロもトライしてみてください。
Cause We’ve Ended As Lovers(Jeff Beck)
ジョーサトリアーニ以前のギターインストと言えば、ジェフベックが名作を残しています。
この曲は「哀しみの恋人たち」という邦題で知られる、名曲中の名曲です。
ここで紹介するものの、ジェフベックの独特のピッキングやアーム、ヴォリューム奏法を駆使したメロディメイキングをコピーすることは至難の技といえますが、曲のテンポやテーマのシンプルさから紹介します。
とはいえ、一見シンプルなメロディをここまでの表現力で演奏することは、凄まじく大変だと思います。
メロディ後の女性ベーシスト、タルウィルケンフェルドのベースソロ後のお茶目な表情や、バンドの楽しそうな雰囲気がとても素敵なので紹介しました。
最終的には、演奏することを純粋に楽しむものとして音楽を捉えてもらえれば嬉しいです。