ギター・指が短いと不利?指の長さが届かない理由?
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターを演奏する場合、特に女性の方から指の長さについての質問をよく受けます。
「私は手が小さく、指も長くないのですが大丈夫なのでしょうか?」
「もう少し指が長かったら今届かないフレットも押さえられるようになるのでしょうか?」
ほとんどの場合、少しの工夫でカバーすることができるので、安心してください。
目次
指の長さが有利になったり不利になるのか?
結論から先に書くと、指の長さだけの問題でギターを弾く上で、有利だったり不利だったりはしません。
フィンガリングする左手の肩から肘、肘から手首、手の甲(手の平)、指先までのすべての部位を上手に使うことで、それらの問題はカバーできます。
また、同じ弦上を横に広くフィンガリングするような横移動多用ストレッチフレーズも、上手く工夫して弦移動を含んだ縦移動のフレーズに弾き換える事ができます。
そして、右手の指でタッピングすることで左手のフィンガリングの限界をカバーする奏法も、1980年代以降一つのスタイルとして確立されてきました。
つまり、基本的にはフィンガリングする指の長さが演奏上の問題になる事はないといえますが、正しいフォームで演奏しなければ、より楽なフィンガリングはできません。
指の長さをカバーするフォーム
以下のような点についてフォームを見直してみると、今までより楽にフィンガリング出来る人が多くいたので紹介します。
手の甲を前に出す
親指がネックの上に出ていて、手の甲が地面に向いているフォームでは指が中々上手く拡がらなかったり、低音弦までしっかり押さえることが出来ません。
そこで、親指をネックの裏に起き、手の甲を前に出すイメージでギターを構えます。
そうすることで指がしっかり拡がり、低音弦まで指が届く様になります。
クラシックギターで昔から使われているフォームで、クラシックフォームと言われたりもします。
人差し指を伸ばすイメージで押さえてみる
各指がフレットに対して平行になっていると、ストレッチで拡げられる量がそんなに大きく稼げません。
そこで、「人差し指を伸ばすイメージ」で若干手を捻ることによって、より大きくストレッチできます。
ギターのスケールによる違い
最後になりますが、「ギターそのもの」についても考えると良い点があります。
フェンダー系のネックとギブソン系のネックでは、ゼロフレットから22フレットまでの長さが違います。
(※24フレットまでのモデルもあります)
フェンダー系に比べギブソン系のネックのスケールがより短く作られているため、ギターを選ぶ際に初心者の方はネックのスケールも確認すると良いのではないでしょうか。