ピックアップのシールは剥がしても大丈夫?

ストラトタイプ ハムバッカー 01

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターを購入するとピックアップにシールが貼ってあります。

中古ギターではこのシールがない場合がほとんどですが、新品で購入した場合に貼ってあるシールはピックアップ表面の保護が目的です。

このシールはいつ剥がすのか初心者の方に質問されることが時々あります。

ここではこのシールについて考えてみましょう。

目次

シールは剥がしても大丈夫?

結論から書きますが、剥がしてしまって大丈夫です

先に書いたようにピックアップの表面の保護が目的なので、購入後には必要ありません。

また、カスタムメーカーのハイエンドギターでは、はじめからこの保護シールが貼られていない場合も多々あります。

ストラト系のギターではピックガードまで保護シールが一面に貼ってある場合も多いのですが、これも同様に演奏には必要ありません。

 

貼ったままにするメリット・デメリット

ギター ストローク(右手)

メリット

購入してしまえば貼ったままにするメリットはあまりありません。

楽器販売店の立場ではギターの試奏時にピックでのスクラッチ痕がついてしまうことを避けるためなのですが、購入後に演奏していれば自然に剥がれてきます。

デメリット

張ったままにした場合のデメリットは幾つか考えられます。

その1.

まず、演奏していくと自然に剥がれてくるのですが、シールが剥がれてくる端(1、6弦の部分)が弦にあたり弦の振動に干渉します。

チリチリというノイズが発生して演奏に集中できません。

その2.

またこのシールは携帯電話などの保護シールとは違い、弱粘性の接着液で固定されている場合が多いので、貼り続けたままにすると接着液がピックアップに張り付き始め、その後に剥がそうとしても綺麗に剥がすことが難しくなります。

ピックに剥がれかけたシールの端の接着液が少しずつ接触することで、ピックの削れた粉がギターについた後に取れにくくなる場合もあります。

これらのことからメリットより、デメリットが大きいのです。

シールは音質に影響するのか?

音質に影響するか?という質問も受けますが、ピックアップが弦振動を磁力で拾う原理から考えると、シールそのものがピックアップの音質に直接影響を与えることはないと思われます。

 

シールを綺麗に剥がすコツ

綺麗に剥がす為に幾つかのコツはあります。

先ほど書きましたが、購入後なるべく早めに剥がせばピックアップに接着液が残りにくいのです。

弦を張ったままシールを剥がすより、一旦全ての弦を外した方がスムーズに剥がせます。そこで弦交換前に剥がしてしまえば作業が一石二鳥です。

また、楽器店で弦交換を依頼するなら、そこでついでにシールも剥がしてもらうように頼んでしまいましょう。

 

ピックアップではそれほどありませんが、ピックガードの保護シールを剥がす場合は、かなり丁寧に時間をかけなければなりません。

ネジを一旦緩めたり、ボリュームポッドを外す場合もありますので、自信がない場合は経験者に教えてもらいながら剥がしましょう。

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