ハンマリングとプリング、雑になっていませんか?
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターのフレージングテクニックの中でも、左手のテクニックであるハンマリングやプリング・オフは比較的手に入れやすいテクニックですが、実は丁寧に練習しなければ雑になってしまうテクニックでもあります。
そこで今回は、ハンマリング&プリングの音量差やノイズ、音程の正確さを一から見直してみましょう。
目次
それぞれの基本動作
まずは動画解説を参考にしながら、ハンマリングとプリングの基本動作を確実に押さえておきましょう。
ハンマリングは弦を叩くことによって発音するテクニック、プリングは弦を引っ掛けることによって発音するテクニックで、どちらも左手(押弦している手)だけで音を出すテクニックとなっています。
ハンマリングのチェック項目
ハンマリングは、ピッキングをせずに左手の押弦時にある程度勢いよく弦を押さえることで発音します。
人差し指を除く他の全ての指で満遍なく使用されるテクニックなのですが、いくつかの理由からハンマリング音が弱くなることがあります。
弦の違い
ハンマリングする指が、ネックまたはフィンガーボードにある程度垂直に向かう高音弦に比べて、力の入りにくい低音弦ではハンマリング音が弱くなりがちです。
指によって押弦の力が違う
左手のフィンガリング時の力の入れ方が指によって差があると、ハンマリングの音量にも差が生まれます。
人差し指や中指に比べて薬指や小指は力が弱くなる傾向があるため、気を付けて下さい。
使用する指のコンビネーションの違い
個人差がありますが、どの指からハンマリングを行うかという、ハンマリングの起点の指とハンマリングの指のコンビネーションによって音量差が生まれます。
例えば「人差し指で押さえた音から薬指でハンマリング」という指使いに比べて、「中指で押さえた音から小指でハンマリング」する方が音量が小さくなります。
これらのように様々な状況で音量差が生まれ、苦手な部分が音の小ささ(弱さ)として表れます。
様々な弦、指使いでまんべんなく普段から練習しましょう。
プリングのチェック項目
プリング時にもハンマリング時と同じような原因から、音量の差が生まれます。
ハンマリングと同じく頻繁に使用されるテクニックですので、確実に弱点を無くしましょう。
ピッチの正確性に注意
プリングの場合、もう一つ注意しなければならないポイントがあります。
それは、ピッチ(音程)の正確性です。
プリングでは、押さえた指を引っ掛けて外すことによって発音します。
この時、あまりに引っ掛ける力が強くなり、外すまでに時間がかかってしまうと音程がシャープします。
特にギター初心者に多いパターンで、音量を下げないことだけを意識するのではなく、日頃からピッチにも気を配っておきましょう。