ストローク時の手首の振り方について
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターでコードをストロークする際によりスムーズなやり方を考えてみましょう。
肘の上下運動、手首の上下運動といった直線的な動きでは、どうしてもストロークに力が入ってしまいます。
より柔らかい動きをするために必要なのが、手首の柔軟性や回転する動きです。
それでは今回は、手首の回転・柔軟性を中心的にストロークを解説していきます。
目次
手首の振り方
スナップを利用することを考えなくてはいけません。
ではスナップを使うのはどのような動きの時でしょうか?
ここに日常生活での幾つかの例を挙げてみます。
手に付いた水を振って落とす動き
手首の力を抜いて指先を素早く振ることで、指先についた水を振り払うことができます。
手首を絶対に動かさないようにして、肘や肩の振りだけで水を払ってみて下さい。
その場合に速いスピードを得るためには、たくさんの力を必要とすることが分かります。
手首の力を抜けば、それほどの力を必要としなくても速いスピードで指先を振り抜くことができます。
何かを投げる最後の瞬間
ボールや石などを投げる時の、最後の瞬間を想像してみましょう。
手首の力を抜いて振り抜いていませんか?
この動きも、手首を固定したままだとボールや石をより遠くへ投げることができません。
うちわを扇ぐとき
それほど意識しないかもしれませんが、うちわを扇ぐ動きでも手首の力を自然に抜いています。
これらの動きをよく想像し、1つ1つの動きを実際にしてみて下さい。
手首に力を入れた場合と、入れない場合でスピードを上げるために必要な力の量が違うことがお分かり頂けると思います。
手首に力を入れない動きをマスターすることが、ギターのストロークをよりスムーズにすることなのです。
回転と上下運動の違い
ギターを構えた状態で手首を上下させてみて下さい。
驚くほど可動範囲が小さいことに気が付くと思います。
そして、この上下運動では速く手首を動かすことは難しいのです。
ここでは頭を切り替えて、手首の回転運動を使ってみます。
厳密には前腕(腕の肘から先部分)の回転運動によって、手首から先を上下させる運動とも言えます。
前腕を回転させることに加えて、手首を少し内側に曲げることで、弦に対してピックを上下にストロークさせることになります。
手首を柔らかくする方法
手首に力を入れずにストロークする時にその動きを妨げようとするのが、ピックを保持する力の入れ方です。
ピックをしっかり持つと力が入ってしまい、手首まで固くなってしまいます。
そのため、初めは下記に挙げたような練習をしてみて下さい。
練習法
1.ピックを持たずに、ピックを持っていると想像してストロークする。
(※弦に指が当たらないように気をつけましょう)
2.ピックを実際に持ってストロークしますが、弦に当たらないようにギリギリの位置でストロークします。
3.薄いピック(THIN)を実際に弦に当ててストロークする。
(※弦に当たらなくても気にせずにストロークを続けます)
この一連の練習を、目を閉じてやってみて下さい。
自分のストロークの位置について、どこまでギターに近づければピックがギターの弦に接触するか体で覚えるのです。
慣れてきたら徐々にピックを分厚くしていきます。
どこかでぎこちないストロークになったら、前の段階に戻ります。
時間をかけて感覚を身に付ける
これを繰り返して手首に力を入れずにピックをストロークする感覚を覚えていきます。
時間はかかっても気にしないでください。
ほとんどの場合、数週間でスムーズなスナップを使ったストロークの感覚が身につきます。
速いストロークのコツ
これも同様の体の使い方を意識します。
速くストロークしようとして力が入ればピッキングがぎこちなくなり、ストロークのスピードを下げます。
力任せにストロークスピードを上げようとするのではなく、力を入れずにストロークできるテンポを上げるように気を付けましょう。
ストロークの幅を小さくする事で、スピードも楽に上がります。
「力を入れずにストローク幅を小さく」、これを忘れないでください。