BOSS・エフェクターの実戦的活用術
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
初心者からベテランのギタリストまで様々なジャンル&年齢層に人気の、BOSSのギター用エフェクターのオススメ活用法を紹介します。
初心者だけでなくプロミュージシャンでも使用する人が少なくない理由は、「ツアー先で故障してもすぐにスペアを準備できる」という大きなメリットがあるからです。
目次
BOSSの定番エフェクター
もし歪み系と空間系を1台ずつ、計2台で様々なジャンルをカバーしようと考えているのであれば、下記のエフェクターから始めてみるのはどうでしょうか。
歪み系:BD-2 BLUES DRIVER
浅めの歪み(クランチサウンド)から、非常に強い歪み(ハイゲインディストーション)まで作ることができるため、様々なジャンルに対応できます。
さらに歪ませる必要があれば、アンプのゲインも上げてしまえば問題ありません。
人気のある定番エフェクターなので、ほとんどの楽器店で試奏することができます。
空間系:RV-3 DIGITAL DELAY/REVERB
このエフェクターに関しては現在は生産されておらず、中古楽器販売店やオークションでの入手がメインになります。
非常に便利なのが、ディレイとリヴァーブを単体で使える点。
ディレイのみ、リヴァーブのみの使用はもちろんのこと、その両方を同時に使用することができます。
そのため、レンタルスタジオなどでリヴァーブが壊れてしまっているアンプでも慌てる必要がなく、ディレイとリヴァーブサウンドを同時にセッティングできます。
よく似たエフェクターにRV-5もありますが、こちらはディレイ回路が搭載されていないので注意が必要です。
このBD-2とRV-3の2台を繋げれば、クランチからハイゲインディストーションまでカバーできる歪みと、ディレイとリヴァーブ2台分の機能を持つ、かなりお得なエフェクターセットになります。
実戦的活用術
BOSSのエフェクターに関しては、あまりに多くの人気機種がリリースされているために、それらを全て紹介することができませんが、今回はRV-3の便利な使い方を紹介します。
RV-3のセッティング例
RV-3では出力をステレオアウトにできます。
つまり、エフェクターの信号を2つ出力できるのですが、先に紹介した2台のセットさえあればDTMでも活用できます。
手順
1.ギターからまず直接RV-3に繋げます。
2.RV-3はエフェクトオフで使用します。
3.RV-3の出力の一つをDTM用のオーディオインターフェースに繋ぎます。
4.もう一つの出力をアンプに繋げます。
5.必要があれば、歪み系ペダルをアンプの前にセットします。
こうすることで、RV-3をディレイやリバーブとしてではなく、分岐ボックスとして使うことが可能です。
DTMソフトにはエフェクトの掛かっていないドライ音が入力されるので、後からプラグインソフトでどのようなサウンドにも加工可能です。
そして、アンプからはエフェクトでの歪みサウンドが得られるのです。
メリット
1.DTMでのレコーディング中にPCのモニタースピーカーからのギター音を聴くのが苦手な人でも、普段のアンプサウンドでレコーディングできる。
2.PCのDTMソフトにレコーディングされるギターサウンドは完全なドライサウンドなので、音色設定が後から自由に行える。
3.レコーディング中にDTMのプラグインソフトで曲ごとに歪みなどの設定をしている準備時間を取る必要がない。
レコーディング中に聴きたい歪みを変えたい時は、直接足元のエフェクターの設定を変えるだけで済みます。
レンタルのレコーディングスタジオではPCの設定時間を大幅に短縮できるため、多くのミュージシャンがこの方法を使っています。
RV-3を1つ持っているだけで、解説した裏技的な活用方法も視野に入れることができるため、是非試してみて下さいね。