真空管アンプについての基礎知識-音質・交換編

アンプ JVM410H

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターのアンプは、最近話題のデジタルモデリングアンプを別にして、トランジスタアンプと真空管アンプの2種類が代表的です。

今回は、その一つである真空管アンプについて紹介します。

本格的なアンプサウンドを追い求めると、一度は必ず通過したいアンプです。

目次

真空管アンプとは?

真空管アンプとは、大雑把に言うとギターからの信号を真空管で増幅させるアンプです。

音に温かみがあり、大音量でも耳に痛くない自然な歪みを得ることができます。

チューブスクリーマーという有名な歪みエフェクターは、真空管に負荷を強くかけた自然な歪みの音色をモデリングしたものといえます。

「チューブ」とは「真空管」のことですね。

それほどギターのアンプサウンドとしては、代表的なサウンドともいえます。

 

トランジスタタイプとの違い

ローランド JC-120

トランジスタアンプと真空管アンプの違いをリスト化してみました。

真空管アンプ

1.温かみがあり、大音量でも耳に痛く響かない。

2.トランジスタアンプに比べ非常に重い。

3.真空管は取り扱いが繊細で寿命があり、古くなった真空管は交換しないといけないのでメンテナンスコストがかかる。

4.回路保護のためのスタンバイスイッチなど、取り扱いにトランジスタアンプより注意が必要。

トランジスタアンプ

1.真空管アンプと比較すると、音色がドライで音量を上げると耳に痛く響きやすい。

2.真空管アンプに比べ軽い。

3.真空管アンプのように定期的に真空管を交換しなくても良いので、メンテナンスコストが安くなる。

4.スイッチオンでアンプが使えるので気楽に使用できる。

補足解説

上記の様に、取り扱いに手間がかかる上に持ち運びが大変で、メンテナンスコストもかかるのが真空管アンプです。

それでも極上の真空管アンプサウンドを気に入ったギタリストは、真空管アンプを使うのです。

それほど、真空管アンプのサウンドに魅力を感じるのでしょう。

 

真空管の交換方法

真空管 01

真空管アンプでは、プリアンプ部とパワーアンプ部に真空管を使用する場合が一般的です。
(※ミュージックマンの様に、片方だけトランジスタというハイブリッドアンプもあります)

真空管の寿命が近くなると、ノイズが増える、ガサガサと音がざらつく状態になり、さらに使い続けると真空管が破損する場合もあります。

こうなると、真空管を交換しなければなりません。

 

アンプによっては、真空管を交換した際にバイアス調整というセッティングが必要になるので、アンプ専門店に修理に出すことがベストです。

バイアス調整が必要でないアンプでは自分で真空管を交換することも可能ですが、まずは経験者に色々アドバイスをもらって教えてもらうのが安全です。

 

種類を変えることでの音質変化

真空管のメーカーによって、やはりサウンドキャラクターが違います。

また、ヴィンテージ真空管の場合はプレミアも付き、一本が数万円のモノまであります。

とは言え、真空管は消耗品でもあるので、まずは現行の様々なメーカーイシューを試してみて、好みのサウンドを探してみるのが良いのではないでしょうか?

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