ギターのサドル調整はストレスなく演奏する上で重要です

ストラトキャスター 11

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターのサドルを調整することで、弦の高さを変えることができることが多いです。

正しいサドル調整を覚えて、自分のギターをより弾きやすくしてみましょう。ブリッジ・トレモロのタイプによっては自分で調整できないものもあるので、この記事を参考にしてできそうなものであればトライしてみてください。

もし失敗しても、リペアショップに持ち込んで調整してもらえば、問題なく治る場合がほとんどです。

しっかりと調整することのメリット

一般的に、サドルを下げることによって弦高を下げることができます。

弦高を下げれば、その分押弦がスムーズになります。

メタル系の速弾きギタリストの使用するギターは、全般的に弦高が低くセッティングされています。

また、弦高が高すぎると押弦した時の音程と開放弦の音程の差が大きくなりすぎるため、開放弦でチューニングしても実際に演奏するとチューニングが合わないように感じられます。

このことを避けるためにも、サドル調整をして弦高を弾きやすい高さにしておくことは重要です。

 

エレキギター・タイプ別のサドル調整

ストラトキャスター

ストラトキャスターのブリッジは、各弦ごとにサドルの高さを調整できるネジが2つ付いています。

このネジは六角レンチで回すことができ、それによってサドルの高さを調整することができます。

この時、2つのネジは同じ高さになるようにしてください。
(※極端に傾いたりするのはNGです)

 

サドルの高さを下げることによって、弦高も下がります。

結果的に演奏性はかなり上がりますが、サドルを下げすぎると「バズノイズ」が発生します。
(※バズノイズ=弦が振動した時、フレットに当たることで出る音です)

このノイズが発生しないよう、少しずつ調整していきましょう。

レスポールタイプ

フィクスドブリッジ

レスポールタイプの場合、サドルが固定されているブリッジの底部についているサムナットを回すことでブリッジの高さを調整します。

その結果サドルの高さを変えることができるのですが、ストラトキャスターのように各弦で個別に調整することはできず、1弦側と6弦側の2箇所で調整することになります。

また、ブリッジを一気に上げてしまうと、弦のテンションが上がって弦が切れてしまうこともあります。

 

そのため、弦高を上げる前にはチューニングを少し下げておくことが重要です。
(※弦高を下げる場合には気にしなくても大丈夫です)

サムナットは、上から見て時計回りに回せばブリッジが下がり、逆に回せばブリッジが上がります。

フロイドローズ

フロイドローズ ブリッジ

よりロック・メタルよりなプレイに適しているフロイドローズタイプのブリッジも、レスポールと同じように1弦側と6弦側の2箇所のパーツを調整することでブリッジの高さを変更でき、それによってサドル調整します。

フロイドローズタイプのブリッジの場合の多くがスタッドと呼ばれる、ブリッジをボディに固定するパーツをレンチで回転させることにより上下させます。

このブリッジタイプでは、レスポールのように弦高を上げて弦が切れることはあまりありませんが、スタッドを上げすぎたり下げすぎることでブリッジが脱落することに気をつけましょう。

 

アコギ&クラシックギターは厳重注意!

アコギ(テイラー)

エレキギターの多くのタイプはネジで上下を微調整できるため、一度サドルを下げすぎて失敗しても後から元に戻すことができますが、アコースティックギターやクラシックギターの場合は違います。

アコースティックギター、クラシックギターの場合は、基本的にサドル調整を行うにはパーツを削ることになります。

一度パーツを削りすぎるとやり直しできないので、十分注意して慎重に作業をしなければいけません。

また、サドル調整をすることによってオクターブピッチが狂う場合もありますので、サドルを調整した後にはオクターブピッチが狂っていないか確認して、狂ってしまっている時にはこちらも調整しなければなりません。

サドルの調整方法

サンドペーパーを使って、ブリッジ上にあるサドルを直接削ります。

モデルによってはサドルの形が弦によって調節されているものもあり、それを削るとチューニングが合わなくなりますので、その場合にはサドルの下面を全体的に削ります。

この削り方が雑になると、ブリッジとサドルの接点が小さくなり、弦の振動をうまく伝えられなくなります。

必ずサドル下面が平面になるように削ってくださいね。

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