初心者向け・代表的なピックのタイプについて
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターを始めたばかりの初心者の方が悩むことが、ピックについてです。
ピックにはいくつかの代表的なタイプがあり、ある程度演奏するスタイルによってピックを選ぶこともあります。
今回は、それらの中でも代表的な2種類のピックを紹介しながら、各ピックの活躍するスタイルを紹介します。
目次
ティアドロップ
写真のように、尖った尖端を持ったピックです。
弦をヒットする部分が鋭角なために細かなピッキングモーションで演奏することができるため、「ロック/メタル」のスピーディなリフやソロイングに向いています。
また、一般的なティアドロップより一回り小さいものもあり、ポールギルバートはアイバニーズからいくつかのモデルをリリースしています。
小さめのサイズ
※左側がJAZZ3です。
近年では、ピックのサイズがより小さいものも有名なアーティストによって使用されています。
ダンロップのJAZZ3というタイプが非常に有名ですが、材質によってピッキングの感触や音色が変わるため、各アーティストによって好みが分かれます。
エリックジョンソンは、JAZZ3でも赤色のピックの材質と音質を好んでいました。
また、ドリームシアターのジョンペトルーシは、黒色のJAZZ3を独自のアーティストモデルにリデザインしています。
ULTEX JAZZ3
ULTEX JAZZ3は特にピッキングの粒立ちを揃えやすく、弦のタッチの感触が自然なため急速に広がりました。
尖端の尖り具合を若干丸くすることで、カリカリとした音色を避けることもできるため、サイズだけでなく、形状にも多くのヴァリエーションがあります。
その他、特殊な使い方としては、パットメセニーのようにティアドロップの後ろの丸い部分で、よりマイルドなニュアンスを出すアーティストもいます。
トライアングル
写真のように三角形のピックです。
ティアドロップに比べて一般的にエッジが鋭角でないために、スピーディなフレージングより、コードストロークでそのメリットを活かすことが多いです。
そのため、アコースティックギターの練習でも、非常に適したピックです。
アコースティックギター初心者の方は、まずは「MEDIUM」か「THIN」という薄いピックでストロークの感触をつかんでから、自分の好みの厚さに変えていくと、ストロークフォームが作りやすいと言われています。
とはいえ、ストローク以外の場面でももちろん使われています。
最近ではトライアングルピックのエッジをより尖らせたものもあり、メタル系のスピードプレイヤーでも使用しています。
エッジを尖らせたタイプ
スウィープピッキングの代表プレイヤーであるフランクギャンバレも、ピッキングのスムーズさから、トライアングルピックを多用しています。
アイバニーズからギャンバレモデルのピックが発売されていました。
ギター初心者の方は、まずは最初にティアドロップ・トライアングルの2種類で、いくつかの厚さのピックを試してみましょう。
演奏経験が増えるに従って、自分の好みの材質や形状、厚さがわかってくると思います。