レフティギターを右利きが使用するとどうなるの?
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターを始める際、左利きの人は二つの選択肢があります。
右利き用のギターを使う場合と、左利き用のギター(レフティギター)を使う場合です。
多くの場合、両手のモーションをゼロから練習するので右利き用のギターを使う事もありますが、レフティギターがあればそれを使う事も出来ます。
同様に、右利きの人がレフティを使ったらどうなるのでしょうか?
目次
右利きがレフティギターを使うと?
ピッキングとフィンガリングでは、通常フィンガリングの方がモーションが大きく派手に見えますが、運動精度ではピッキングの方がより細かい動きを長時間繰り返すため負担が大きいといわれます。
(※もちろん個人差はあります)
この事から考えると右利きの人が右手でピッキングする事が理に適っていると言えるかもしれません。
生徒を見ていると、実際左利きの人が右利き用のギターで練習する場合、右手のピッキングに難しさをより多く感じるように思います。
その結果、フルピッキング系のフレージングよりも左手の活躍するレガート系のフレージングの割合が高くなる傾向です。
ただし、これは利き手の比率(100:0なのか、55:45なのか)にもよりますので、断言はできません。
潜在的に左利きという場合もある
こう考えると、「右利きの人がレフティギターを使っても同様のことが起こり得る」、と言えるでしょう。
しかし、一つだけ気をつけなくてはいけない点があります。
教育として表面上は右利きと自分で思っていても、潜在的に左利きという場合もあるのです。
この場合レフティギターを使ってみて、よりしっくりくる生徒もいました。
フィンガリングについて
右利きの人が利き手でフィンガリングするので、苦手な左手でフィンガリングするよりも楽に感じる人はいるかも知れません。
また、アコースティックギターではコードを押さえる際に握力がかなり必要なので、握力の強い利き手でコードを押さえる方が楽に感じるでしょう。
ピッキングについて
上に書いたように、利き手でフィンガリングや押弦をするメリットはあります。
しかし、左手で単音ピッキングしたり、コードストロークをする事になるためにいくつかのデメリットも予想できます。
より繊細なピッキングモーションを利き手でない手で行えるか?
強いストロークを長時間繰り返す事ができるか?・・・などの要素です。
総括
以上のことから、本来の右利き(潜在的な左利きではなく)の人がレフティギターを弾く事に対してのメリットより、デメリットの方が多く感じられます。
また、レフティギターは全体的な数量が限られていたり、新製品がでてもレフティギターは後回しになりますので、そういう点で少し不利に感じられます。