ギターの値段と音の良さは比例する??
ギターを始める時に特に質問される内容が、購入するギターの値段についてです。
ある程度の経験を積むと自分の弾きたいギターがわかってきて、タイプ別でギターの大まかな相場や基準も分かってくるのですが、初めてのギターでは特に分かりにくいので、値段と音の良さについて考えていきましょう。
目次
値段と音の良さは比例しない
まずはじめに知っておくと良いことですが、ギターの値段と音の良さは単純に比例するものではありません。
以下のポイントを知っておきましょう。
機材や音量での変化
ギター、特にエレキギターの場合、ギター本体だけではなく、ギターに接続するアンプ、そして音色を変化させるエフェクターの性能によってもかなり音の良さが変わります。
また、演奏する音の大きさによっても音の聴こえ方が変わってくるので、アンプやエフェクターの選び方や、練習する時の音量についても考えなければなりません。
普段CDやITUNESなどで音楽を聴いている時のギターの音は、実際の演奏されている音をさらに加工して聴きやすくしている場合がほとんどです。
そしてその音量は多くの場合、耳に負担のかからない抑えられた音量になります。
そのため、自分でギターを買ってアンプに繋いでもなかなか望んだ音が作れないことが多いので、まずは音量や状況に対しての自分の望む音を分かることが重要になります。
自宅での練習
上に書いたように、抑えられた音量でのギターの音をアンプやエフェクターで再現するためには、それほど大きなサイズのアンプは必要ありません。
そういう場合、アンプの音の良さよりはエフェクターでの音作りが良い音色を決定する要素になります。
初心者の方の場合、1-2万円のマルチエフェクターをゲットすることができれば、普段音源で耳にしている様々なエレキギターの音を作ることができます。
このように考えると、ギターの値段だけでなく、エフェクターを使うか使わないかで、良い音を得られるかどうかが変わってくると思ってください。
スタジオでの練習
スタジオで練習するバンドの中での良い音は、さらにアンプの特性やサイズにも影響を受けます。
メタルのバンドの良い音を作るためには、それに適したアンプがあればより望ましいのです。
また、ポップスの音色を得るためには、その方向に適したアンプを使うことが重要です。
これらをよく考えることで、エレキギターの場合、ギターに加えてエフェクターを買うのか、さらにアンプも買うのかが決まってきます。
この機材の値段も考慮した上で、ギターの値段と音の良さを考えてみましょう。
ギターの値段
ギターの値段は数千円から数十万円まで、かなり大きな幅があります。
初心者の方がいきなりハイエンドギターと言われる数十万円のギターを購入することは珍しいので、ここでは数千円から数万円のギターで考えてみましょう。
ギターの音の良さは、ギターのセッティングによってかなり変わってきます。
弦の高さやネックの反り具合、ナットからブリッジまでの精度、フレットの状態など全てをうまくセッティングできれば、ギターの値段に関わらず弾きやすく良い音の出せるギターを手に入れることができます。
そういう意味で、ネットでの通販より、お店に実際に足を運んで良いセッティングのギターを手に入れることができるのが理想的です。
経験者に同伴してもらってお店で良いセッティングのギターを選んでもらえば、ギターの値段と音の良さは比例するとは言えなくなります。
逆に何も分からない初心者の方が通販でギターを選んでしまうと、高額な値段のギターでも、ハズレのギターをつかむこともありうるのです。
まとめ
上に書いたように、ギターの値段と音の良さは比例するとは簡単には言えません。
どれだけ高いギターを購入しても、エフェクターやアンプのセッティングができなければ良い音を得ることは難しくなります。
反面、経験者に同伴してもらって、自分の欲しいギターの音色を相談してもらいながら、ギター、エフェクター、アンプと言った機材を選んでもらうことができれば、安い予算でもかなり良い音を得られると言っても過言ではありません。
通販系量販店でネット購入することも悪くはありませんが、より良い音を得るためには、親切な店員さんのいる楽器店に直接足を運んで、自分の予算内で最大の買い物をする方向で一度考えてみてはどうでしょうか。