クラシックギター・弦を交換して美しい音色を得る
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
クラシックギターは、アンプやエフェクターで音色を作ったりすることがなく、楽器本来の響きを最大限に利用するギターです。
そのため、弦が古くなったらすぐに音色に影響が出てしまいます。
常に美しい音色を得るために、面倒くさがらずに新しい弦を使うようにしてみましょう。
また、美しい音色を得る上での弦交換の注意点もあわせて解説します。
目次
弦の交換時期について
弦は消耗品です。
弦が古くなると音に張りがなくなるだけでなく、イントネーションも悪くなります。
イントネーションが悪いとは、開放弦で正しくチューニングしても、フレットを押さえると明らかに音程が狂って美しくない状態です。
特に低音弦、ハイフレットで起こりやすく、ある程度は許容範囲として考えるのですが、あまりにひどい場合は弦の寿命が古くなってしまっている場合が多いのです。
この場合は、早めに弦を交換して下さい。
美しい音と保つ上での弦交換の目安は、おおよそ1月に1度くらいのサイクルと捉えておきましょう。
練習量が多いギタリストであれば、2週間程度で交換する場合もあります。
弦交換のやりかた
まずは古い弦を取り外しましょう。
ストリングワインダーがあれば、ペグを回す時間が短くなるだけでなく労力も大幅に減らせるので、是非手元に置いておくことをオススメします。
また、弦を交換する時、1度に全ての弦を外してしまうと、その時点でネックが後ろに反ろうします。
そのため、できれば交換する弦ごとに1本ずつ取り外しては新しい弦を張った方がいいです。
手順1
まずはブリッジ側から弦を通して固定します。
(※この手順は図を参照してください)
最後に何回弦を巻きつけるのかとよく質問されますが、高音弦では2~3回、低音弦では1~2回くぐらせることが一般的です。
弦の太さやブリッジホールの滑りやすさによってこの巻き数は変わってくるので、注意しながらギターに合わせて調整するのが良いでしょう。
手順2
ペグ側ではそれこそ教える人によって様々な方法があるため、ここでは初心者向けの方法を説明します。
まずはペグの上を通して、ヘッド裏から弦をパイプの穴に差し込みましょう。
細い弦では、この時にもう1回りして2回通せば弦の緩みが減らせます。
このパイプを通した弦をブリッジに伸びている弦に巻きつけて、弦の緩みが起きないようにペグを回して弦を張っていきます。
後でしっかりチューニングはしますが、この時点で一旦ある程度チューニングもしておきます。
手順3
全ての弦を張り終えたら、数回チューニングを繰り返します。
ロック式のエレキギターと違い、弦は緩みやすいので交換して数日は頻繁にチューニングをするのが、美しい音を得る秘訣です。
作業時の注意点
新しい弦をブリッジからヘッドに伸ばす時に、弦をひねってよじれた状態にしないように気をつけましょう。
弦がよじれた状態では、綺麗に弦が振動しません。
その結果、弦の響きが損なわれたり、不必要な振動による揺れが起こってしまい、美しい音を出す弊害となります。