ギターの種類に応じた弦交換(張り替え)方法
名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。
ギターには様々なタイプがあり、それぞれに適した弦を使っています。
そしてそれぞれのタイプによって弦の張り替え方も違ってくるので、自分の使っているギターをしっかり把握して、うまく弦交換できるようになりましょう。
目次
ギターの種類と弦の種類
よく使われるギターを使用する弦によって大きく分類するとガットギター、アコースティックギター、エレキギターに分かれます。
ガットギターとはクラシックギターなど、ナイロン製の弦を張っているギターです。
昔は羊の腸(英語でガット)で出来た弦を張っていたことから、この名前で呼ばれます。
アコースティックギターとエレキギターの場合は、それぞれ専用のスチール弦を使います。
スチール弦を使うという共通点がありますが、それぞれの用途に応じたゲージ(太さ)やテンション(張力)に設計されているので、それぞれに対応した専用弦を使いましょう。
上手に交換すれば弦の寿命もある程度伸びるため、チューニングの狂いやすさも減少します。
ギター・タイプ別の弦交換方法
ここからは、エレキギターのタイプ別の弦交換(張り替え)方法についてを解説していきます。
ブリッジ構造の違いによって弦交換方法が変わってくるため、まずは自分のギターがどのタイプのブリッジなのかを把握しておきましょう。
フィクスドブリッジ
アーミング機能を持たず、直接ボディにブリッジが固定された状態です。
レスポールやテレキャスターなどが代表的なモデルですが、ブリッジ後部、またはボディ裏からギター弦を通して固定し、ヘッド部のペグを回すことでチューニングします。
シンクロナイズドトレモロ
ストラトキャスターに代表されるブリッジで、大幅なアーミングのアップダウンをする為に設計されていません。
その為、ボディー裏からブリッジを通して固定した弦を、ヘッド部のペグを回してチューニングします。
フロイドローズトレモロ
メタル系のギタリストが、大幅なアームのアップダウンをする為に採用するブリッジです。
この場合、大幅なアームのアップダウンによる弦のチューニングの狂いやすさを押さえるため、ブリッジパーツに挟み込んで固定した弦を、まずヘッド部のペグでチューニングし、その後ネック部でロックします。
最後に、ブリッジについているファインチューナーという微調整ノブを使って、さらに細かくチューニングします。
アームアップができるようにブリッジをフローティング状態にしてある場合、しっかりとしたチューニングをするためにかなりの時間を必要とします。
慣れないうちは、このタイプのブリッジの扱いに慣れている人に交換して貰いながら、交換方法を覚えていくと良いでしょう。
弦交換の注意点
注意点1.
スチール弦の場合、余分な力をかけると弦を変な方向に曲げてしまいます。
弦を曲げないように気を付けながら、ブリッジからペグに通しましょう。
注意点2.
弦を通す際に弦を捻ってしまうと、よじれが生まれてしまいます。
弦がよじれていると、弦振動が不規則になり、綺麗に響かないことがあるので、なるべくまっすぐにペグまで通しましょう。
注意点3.
各弦ごとにテンションが調節されるように設計されている点にも要注意。
1弦が切れたからと言って余っている別の太さの弦を張ってしまうと、ネックを痛めることになります。
必ず各弦に適したゲージの弦を張るよう、気をつけましょう。
注意点4.
弦を張り終わった時にペグから余った弦が伸びていると、目に入って大怪我をしたり、余分なノイズを出してしまうことになります。
余った長さの弦は、ニッパーなどで切ってしまいましょう。
手早く弦を張り替えるコツ
弦交換の際には、ある程度手早く弦を張り替えるコツを覚えておくと便利です。
1.一度に全ての弦を外さない
交換する弦だけ外して新しい弦に交換していくことで、全体のテンションバランスを大きく崩すことが避けられます。
一度に全ての弦を外してしまうとネックが逆に反ったり、フローティング状態のブリッジがスタッドから外れたり、面倒なトラブルを発生させる原因になります。
2.同じメーカーのスペア交換弦を常に用意する
弦のゲージが同じでも、メーカーが違えばテンションも変わります。
その結果、違うメーカーの弦を張り替えると、直後にチューニングが中々安定しないこともあります。
ギターケースには、いつもスペア交換弦を準備しておきましょう。
3.ストリングワインダーを使う
ペグを指で回すのはかなり時間と労力がかかります。
ストリングワインダーは安く買うことができますが、その効果はとても大きいです。
使ったことがない方は、是非一度試してみてください。