ギターでアームを使うとチューニングが狂う!理由と対策を知っておこう

フロイドローズ アーム 01

名古屋の音楽教室「REAL PLAYER’S SCHOOL」です。

ギターでアームを使うことで非常に印象的なプレイが出来る反面、ブリッジのタイプによってはチューニングが狂う原因にもなります。

今回はそのチューニングの狂いの原因を理解して、少しでも安定したチューニングをキープ出来る方法を紹介します。

目次

チューニングが狂う理由

ストラトなどのシンクロナイズドトレモロでこのチューニングの狂いが出やすいので、今回はこのトレモロシステムについて考えてみましょう。

アームを使う場合(ここではアームダウンについて考えますが、アームアップについては逆の方向で考えれば大丈夫です)、それまでピンと張られていた弦がアームをダウンさせることによって一旦緩みます。

この弦の緩みがアームを戻すことによってそのまま元通りになればよいのですが、弦が巻かれたペグによって余分に巻き取られると考えてください。

 

この結果、アームダウンあとにチューニングがわずかにシャープする場合が多いのです。

ペグに巻いてある巻数が多いほどシャープする傾向は強くなりがちです。

フロイドローズタイプについて

これを解消するために考案されたのがフロイドローズです。

このトレモロはナットで弦をロックすることにより、アームダウン時にペグによって弦が巻き取られることを防ぎ、頻繁&大幅なアーミングを可能にしました。

ナットでのロックが緩いと、やはり少しチューニング後に音程が不安定になるので、しっかりロックしましょう。

 

様々な対策方法

ストラトタイプ

ここではチューニングを狂いにくくするための、いくつかの対策方法を紹介します。

対策その1.

弦のペグポストへの巻数が多いとアームダウン時に弦が巻き取られやすく、チューニングが安定しません。

そこでチューニングをキープするため、なるべく巻数を少なくします。

ただ、あまりに巻数が少な過ぎると、今度は通常の演奏時にチューニングが安定しない原因となります。

この両方のバランスから丁度いい巻数を見つけるのが、コストもかからず手軽な方法です。

対策その2.

アーミングダウン後にどの弦がどの程度チューニング狂いを起こすのか経験上わかってしまえば、アームダウン後にその弦を軽くチョーキングすることでチューニングの狂いを回復させることができます。

同様に、シンクロナイズドトレモロを僅かにフローティングさせているセッティングの場合は、アームダウン後にミュート状態で僅かにアームアップしてチューニングを戻してしまう経験者もいます(※かなりの練習が必要です)。

対策その3.

ペグをロック式ペグに変えることにより、弦の巻数を最小限にすることができ、その結果チューニングの狂いを最小限にとどめることもできます。

スパーゼルやシャーラー、ゴトーのロック式ペグが代表的です。

対策その4.

大幅なアーミングを行う場合は、フロイドローズタイプを使うのが一番です。

チューニングに時間はかかりますが、音程の安定度は格段に変わります。

対策その5.

ワーミーペダルというエフェクターを使うことで、ギターの音をまるでアーミングしたように変化させることができます。

アームレスのギターでアーミングの効果が必要な場合には、このエフェクターもトライしてみてください。

コメントをどうぞ

サブコンテンツ

このページの先頭へ